Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

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コミュニケーションツール基盤が移りつつあります

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最近はすっかり、twitterがコミュニケーションインフラとなりました。F2Fよりも、電子メールよりも、メッセンジャーよりも、ブログよりも、頻繁に活用しています。私に連絡するときは、何よりもtwitter経由が一番早いと思います。twitterはうまく活用しない…

イノベーション分野の関連レポート

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私のイノベーション研究に参考になりそうなレポートを教えていただいたので、備忘録かわりにWebにupしておきます。KGCの柴田さんから教えていただきました。ありがとうございます。私の研究も幅が結構広いのですが、こちらは、イノベーションを推進するため…

ソーシャルキャピタルをゲーム理論から説く

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ソーシャルキャピタルの研究は、色々な学問体系からなされていますが、私が今まで読んだ本の中では、ゲーム理論から説いたこの本が一番しっくりきました。 つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)作者: R.アクセルロッド,…

 社会科学の研究手法を学ぶための定番中の定番

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社会科学の研究手法を学ぶためのバイブルを一冊あげろと言われたら間違いなくこの本でしょう。かなり難しいので、初心者向けではありませんが。今回概要を読み直してみるとかなり忘れてしまっている。もう1回読み直さないとなというタイミングです。でも次読…

「良い研究とは何か」 -論文の評価手法-

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はじめにSFCの博士取得においては、査読付の学会誌の掲載がrequirementとなっている。自分自身の研究をまとめるためにも学会論文の投稿は良い機会となる。しかしながら、査読に通る論文をまとめることは決して容易ではない。他者の論文を読む際に、査読に通…

名刺を新しくしました

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結局今年度は家に閉じこもるはずが、研究関連のセミナー・ワークショップに参加していたらあっという間に名刺がなくなってしまいました。僕は、どんなセッションでも必ずフロアから発言をするので(日本でも海外でも)、どうしても目立つらしく終わった後に、…

研究進める上でのtips

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私が研究手法を学ぶ上で、誤解していたことを、以前tipsということでメモにまとめたので、せっかくですから、その内容もblogにupしておこうと思います。岡部先生がまとめられた本からの引用です。総合政策学という学問を作り上げていくための苦悩が良くわか…

総合政策学における3つの研究手法

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SFCでは、「総合政策学」とは何かという、研究の方法論自体の研究も盛んです。SFCらしい研究アプローチを身につけるためには、「総合政策学」という研究アプローチを学んでおくことも重要ですね。岡部先生がまとめられた総合政策学の研究アプローチをご紹介…

TOEFLの勉強

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最近はもうGMAT一色になってますが、数か月前までTOEFLの勉強をしてました。色々な方からTOEFLを勉強するにあたってお薦めの本はなんですか、と聞かれるので、時間節約のためにご紹介しておきます。 TOEFLのiBTは、4つのパートに分かれているわけですが、そ…

綾波レイは人工物なのか -研究領域としての「人工物の科学」-

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國領先生が研究室の学生に必ず読ませる文献の一つ。人工物のデザイン(アーキテクチャ)を考えるときに。人間の認知限界が重要だということがこの本を読むと良くわかります。ちなみに、日本語名は「システムの科学」ですが、私は英語名の"The Science of the A…

同窓会の社会学

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随分前に、このブログでもご紹介しましたが、この本のサマリーをきちんとupしていなかったと思うので、ブログに掲載しておこうと思います。私が同窓会ネットワークの研究をしていた頃に最もインスピレーションを与えてくれたのはこの本でした。 同窓会の社会…

ネットワーク理論の古典的論文

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私は何の研究者を目指すのか、というとそもそもは、majorがイノベーションで、minorがネットワーク理論と考えていたんで、一時期ネットワーク理論を結構勉強してました(今はminorはincentive structureになりつつあるのかな。まだやや不明瞭です)。さて、ネ…

真の研究者となるために -なぜ社会科学系の博士取得は、理科系の博士取得よりも時間がかかるのか-

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私自身、博士課程5年目にして、漸く研究テーマは絞れてきているものど、博士取得の目途が立っていないのが現状です。色々な事情があるにしても、博士取得は極めて長い道のりであることを痛感しています。一方で、理系の博士の人は、社会科学系の博士よりも早…

「社会に役立つ社会科学の研究手法」と「プロダクトにつながる科学の研究手法」

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社会科学分野の研究を、社会現象の分析にとどまらずに、どのように現実に役立つ形でフィードバックしていけば良いのか。科学研究を具体的にプロダクトにまで落とし込むためには、どのような研究が必要なのか。この一見二つの違うように見える質問の答えは、…

國領先生からの研究のアドバイスから新たなフェーズへ突入

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お陰さまで、順調と呼べるかどうかは別として、研究は一歩一歩着実に進んでいます。やりたいと思うことの焦点を絞ってこれていますし、先行研究のレビューも随分と進んできました。自分のやりたい研究が、アカデミックの既知の研究からどういう新しい一歩を…

國領総合政策学部長就任祝賀会に参加して

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本日、SFC Forum、KIEPコンソーシアム、メンター三田会の方々が主催して下さった國領先生の総合政策学部長のご就任祝賀会に参加させていただきました。大変気づかいにあふれた素晴らしい会で、末席ながら参加させていただいたことを幸せに思います。森さんは…

日本語は滅びる

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最近は、日々の生活パターンを日本語から英語に切り替えている訳ですが、研究者として日米比較を行うとすると、日々読む文献・論文、メールの読み書き、ブログの読み書きを、英語と日本語について、どのように使い分けていくと良いか悩みます。そんなときに…

Fleming(2004) "Science as A Map in Technological Search

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最近読んだ英語の論文にあまりにも感動したのでご紹介しておこうと思います。科学が発明に本当に寄与しているのか。どのような場合に寄与しているのかを特許情報を使って科学的に分析している論文です。自分の博士論文とも密接に絡む論文であろうと思います…

今更ながらTwitter

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今更感もありますが、今回イノベーション系のカンファレンスに2つ参加して改めて思いましたけれども、世の中のtwitterの普及度は、予想を上回っていますね。完全にtipping pointを超えたように思います。イノベーション系での研究でも、twitterをイノベーシ…

ウィーンにて英語論文の書き方ワークショップに参加しました

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自分にとって英語での論文を書くことはまだチャレンジングで、今一つ踏み切れない状況でした。今回、ISPIM2009の事前プログラムとして、「英語論文の書き方」というワークショップが、6月20日、21日と開催されていたので、「ちょうど良い!」と思って、ちょ…

英語版のBlogを始めることにしました

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今年度になって、日本人の新しいネットワークを広げることはやめて、なるべく海外の人(特に米国人)とのネットワークを広げることを意識的に心がけています。名刺交換した人も、今年度に入ってからは日本人以外の方が多いです。ところで今回海外出張に来て、…

2009年のInnovation Event Calendar

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本日より、10日ばかりヨーロッパ出張に行ってきます。グラスゴーとウィーンにて開催されるイノベーション関連のカンファレンスに参加するためです。最近は、世界中でどんなカンファレンスが開催されているか大枠様子がつかめてきました。次はそれぞれのカン…

英語を学ぶためのお勧めの本

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最近英語力を高めるために色々な本を読んでみていますが、特に以下の2冊はお勧めです。 aとtheの底力 -- 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界作者: 津守光太出版社/メーカー: プレイス発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 46回この商品…

企業者ネットワーキングの世界 -MITとボストン近辺の企業者コミュニティの探究

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私がインキュベーションを研究対象として捉えるようになって、最も影響を受けた本はこの「企業者ネットワーキングの世界」でした。この本読んでから、すっかりネットワーク理論にはまりました。 企業者ネットワーキングの世界―MITとボストン近辺の企業者コミ…

ケース・スタディの方法

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経営学の分野で研究を進めようとすると、ケース・スタディ法が有力な手法となります。その分野のバイブルと呼ぶべき本は、Yinによる「ケース・スタディの方法」です。 ケース・スタディの方法[第2版] (マーケティング名著翻訳シリーズ)作者: ロバート・K.イ…

アントレプレナーシップ分野の論文の著名論文

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アントレプレナーシップに関する論文は、イノベーション関連に比べると少ないものの、それでも沢山あります。論文データベースである"ISI Web of Knowledge"を使って"Entrepreneurship"に関する論文で引用数の多いものを検索すると以下の通りです。とりあえ…

イノベーション分野の著名論文

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イノベーション関連分野の論文で著名なものに一通り目を通しておく必要があります。以下は、論文データベース"Web of Science (Citation Index)" ("ISI Web of Knowledge")から検索した"innovation"分野の引用ランキングのトップ10です。ここ最近これらの論…

 「産学連携 「中央研究所の時代」を超えて」

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最近、研究に関する文献をいろいろと読んできています。勉強会で私の研究に関連する文献の輪読を行っていますが、レジュメを作成してますので、せっかくなのでそれらのレジュメをuploadしておこうと思います(自分の備忘録と後の検索の効率化のためも含む)。…

SFCの学生は勉強していない!?

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SFCの学生は勉強していない!? 最近家に閉じこもって、色々な本を読みまくる毎日を過ごしていますが、色々なことを勉強すればするほど、自分は学部から修士の間に、如何に文献を読んでいなかったかということを痛感します。世間では「SFCの学生は優秀」、「SF…

理工系学生の研究室の呪縛からの解放が、日本の未来のイノベーションに必要不可欠

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はじめに 今日たまたま理工学部の学生と話す機会がありました。彼女の進路相談だったのですが、私自身、理工系の学生がどんな生活を送り、何をモチベーションにして、将来にどんな不安を感じていて、どんなことに悩んでいて、どんなキャリア展望を持っている…