Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

San Diegoへの原点を体験した日


僕がSan Diegoにご縁を持つようになったのは、UC San Diegoが立ち上げたCONNECTというインキュベーションプログラムに興味を持ったからでした。CONNECTプログラムは、世界的にも地域イノベーションの成功モデルとして有名です。2003年2月に最初に訪問して以来、その後Global CONNECTが設立されSIVがその会員になるなど、継続的に関わりを持ってきました。SIVのプログラムのいくつかは、UCSD CONNECTをモデルにしています。SIVは、CONNECTをずっとベンチマークにしていました。SIVが日本から最初のGlobal CONNECTの会員で、その後三菱地所の仕事をするようになってからも、日本からの二番目の会員になるなど、Global CONNECTの連携によって、新しい活動を展開していました。加えて、博士の受験にあたっての推薦状は、Global CONNECTのディレクターのGregに書いてもらってました。


という訳で僕がSan Diegoで研究を続けたいと思った最大の理由の一つはこのCONNECTの存在でした。こちらに来てからCONNECTやGlobal CONNECTに具体的に関わりを持ちたいと思って、Global CONNECTのメンバーと話していたところ、Mary Walshokと話すと良いと言われました。実はMaryは私が留学を決意したときに一番最初にどこを受験すると良いかを相談した人でもあります。


Maryは30年前に、クアルコムの社長と一緒に大学側の立場からCONNECTを立ち上げたco-founderで、現在はUCSDのAssociate Vice Chancellor for Public Affairsということで、Global CONNECTを含めた地域連携を担当しています。


2年前のGlobal CONNECTのカンファレンスであって以来ですが、今日オフィスを訪問して、色々な話をしました。親身になって生活のことも含めて気にしてくれて心強く思いました(ちなみにMaryは「私はあなたのサンディエゴでの母だから」と冗談半分に言ってました)。研究のこと、サンディエゴ・エコシステムでのネットワークの作り方、米国の科学技術政策に関わる方法、インターン、生活費稼ぎなど、多くのことを相談にのってもらいました。その後は、Global CONNECTのオフィスを訪問し、久々にPeterやNathanと一緒に、地域イノベーションの議論をしました。


やっぱりGlobal CONNECTは、出会ってから5、6年の付き合いになりますが、自分がSan Diegoに来る大きなきっかけで、メンバーとの交流は楽しく居心地が良いものです。こちらにいると、常に新しいことを開拓していかないといけないので大変なことも多い毎日なんですが、MaryやGlobal CONNECTのところに行って、久々にhomeにいる安心感を感じた気がします。そして、良く考えると、このhomeの感覚こそが、自分がサンディエゴに来ることになって原点なんだな、と思いました。


以下今日の写真です。こんなにリラックスして笑顔なのはこちらに来て初めてかも。生活が落ち着いてきている証拠なんだと思います。



Maryと一緒に


Peter、Nathanと一緒に