Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

SIVSG 2007春学期: 何をやるか

そろそろこの時期になると来学期のシラバスを準備しないといけないタイミングになります。國領研のサブグループの一つであるSIVSG (SIV Student Group)もそろそろそのコンセプトを固めないといけない時期になりつつあります。来年度は、今年度と違って、導入科目なしにSIVSGの活動に直接参加できるようになります(今年度は國領研1の基礎編の履修後に國領研2のプロジェクト編を履修するというルールだった)。

SIVラボの教員も、森さん、樺澤さん、田中さんをお迎えし、教員が4人体制になったこともあり、来学期はまた大きく新しいことにチャレンジしたいと思っています。森さんからSIVの活動を学生に分かりやすくするために、シラバスを分かりやすくまとめた方が良い、特に学生が興味を持つキーワードをきちんと入れた方が良い、というアドバイスをいただいたので、それに基づいてたたき台を作成しました。

現在考えている内容を準備段階で公開し、色々な人にご意見をいただいた方が良いと思って、現在の案をupしてみることにしました。


國領研1: SIVSG 2007春学期シラバス(案)


(1) 新事業創出コミュニティの企画・戦略立案・マーケティング・グローバル展開

 慶應義塾をベースとした新事業創出コミュニティの実現に向けた活動を行う。具体的にはSIVアントレプレナー・ラボラトリー(http://www.siv.ne.jp/)の活動に参画する。
 本グループに参加することにより、学生は新事業の企画、戦略立案、マーケティングを習得することができ、また卒業後も活かすことが可能なグローバルなビジネスネットワークを構築することが可能となる。
 本グループのワークショップにおいては、新事業創出の基礎知識のみならず、グローバルネットワークに触れることにより、英語を用いたビジネスコミュニケーションの習得も満たすことができる。なお、本グループに参加する時点での英語のコミュニケーション能力は一切前提としない。本グループに活動に興味を持った学生には英語習得にあたってのサポート体制を提供する。


 本グループでは、大きく以下の3つの領域に分けて、学生はいずれかのプロジェクトに参加するものとする。
 A) 学生プロジェクトグループ (担当: 森教授 + メンター三田会)
学生が持つ新事業のアイディアをベースにプロジェクトを立ち上げて、 その事業の実現のための活動を推進する、もしくはビジネスプランコン テスト運営等の新事業創出へ向けた学生プロジェクトの企画・運営を担 う。更に2008年慶應義塾150周年認定事業である、「Keio Global Contest 2008(仮)」(慶應義塾大学による世界中の大学のビジネスプラ ンコンテスト優勝者を集めたグローバル大会)の実現を目指し、企画・ 運営を担う。
B) インキュベーショングループ (担当: 田中助教授)
将来的な新事業創出に関する能力の獲得を目指し、SFC及び連携組織を 中心としたベンチャー企業のマーケティング、広報、プロモーション、 イベントの企画・運営を担う。またこの活動を通じて、ベンチャー企業 の具体的な支援活動のサポートを行う。本活動を推進するために、丸の 内を中心とする東京21cクラブ、SFCを中心とする慶應藤沢イノベーショ ンビレッジ(SFC-IV)、その他会員企業のインキュベーション活動にイン ターンとして参画し、実務経験を養う。
C) インキュベーション基盤の調査・研究グループ (担当: 樺澤教授)
グローバルなインキュベーション拠点におけるプログラムの先進事例を 調査し、その活動のSFCにおける具現化を目指す。それと同時にSIV会員 組織との連携により、大学と産業界の共同研究・連携に関する具体的な 手法の設計を行う。このプロセスを通じて、得られた知見を論文等に より、研究成果として社会に発信する。


なお、2006年度のSIVラボ会員組織は以下の通りである。全プロジェクトを通じて、下記の企業と連携しながら、新事業創出コミュニティの創出を目指す。学生はこの活動を通じて、会員組織を含めて、卒業後も継続的につながる多様な産業界とのネットワークの構築が可能となる。

マイクロソフト株式会社、スルガ銀行、フィグラ株式会社、財團法人台日經濟貿易發展基金會、三井物産株式会社、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、あずさ監査法人、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ株式会社、松下電器産業株式会社、トラボックス株式会社、三菱商事株式会社、三菱地所株式会社(丸の内フロンティア事務局)、メキキ・クリエイツ株式会社、監査法人トーマツ新日本監査法人、太陽国際特許事務所、三浦藤沢信用金庫、大東印刷工芸株式会社、ネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社、株式会社ビットアイル、三菱東京UFJ銀行、21LADY株式会社、株式会社タイキ、株式会社三技協、株式会社eco-s corporation、ハルデザインコンサルティング株式会社、株式会社ケイビーエムジェイ、有限会社 綴、独立行政法人中小企業基盤整備機構、神奈川県、藤沢市、財団法人藤沢市産業振興財団、NPO法人ベンチャーサポート研究会、SFC三田会、株式会社MMインキュベーションパートナーズ


学生プロジェクトの活動の詳細については、http://www.siv.ne.jp/sivsg2007s/ を参照のこと。


全体総括: 牧助手 (kanetaka@sfc.keio.ac.jp)
SA: 環境情報学部1年 守屋英義(t06888hm@sfc.keio.ac.jp)
問い合わせML: faculty@siv.ne.jp


(担当:牧助手)