Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

「社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスのとれた教養人の育成」って実際問題どうすればいいのだろう?

「社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスのとれた教養人の育成」という言葉、私の母校のSFC中高が目指す、目標なんです。(http://www.sfc-js.keio.ac.jp/about/speech.html 参照。ちなみにこの挨拶文、歴代4代の校長先生がいるんですが、全員初代の方の挨拶の使いまわしです。)

多分SFC中高の卒業生ですら、この目標覚えてない人が多いのではないかと思います。でも最近改めて思うんですが、このSFC中高の目標、良く考えられていて優れた目標だな、と思います。最近の学生の面倒見ていて思うんですが。

この目標の何が良いって、「社会的責任を自覚し」という部分なんですよね。「知性、感性、体力にバランスがとれた人材」というのは割と誰でも思いつく。でも「社会的責任を自覚した人材を育てる」って発想、なかなか出てこないように思います。

今のSFC中高が本当に、「社会的責任を自覚した人材」を沢山育てるような環境になっているかどうかは良く分かりませんが、少なくとも私が高校生のときは、間違いなくそういう学校だったと思います。今思うと、「社会的責任を自覚する」ようなチャンスが沢山ありました。

私自身が、SIVに携わってきて、学生が育つための、環境作りしている中で、ベンチャー起業家を育てたり、実際にプロジェクトを立ち上げる学生を応援しているときに、一番大事なのってこの「社会的責任を自覚させる」ということなんじゃないか、という気がしてきました。

学生の活動を見ていて、志は高くて色々な人が応援したくなるコンセプトやビジョンは示す。でも本人にその覚悟がないから、途中でみんな冷めてしまうんですよね。

社会的責任の自覚のない、遊びでやっている社会的活動。これほどまわりに迷惑なものはない。ということを学生時代に学んでもらえるようになれば、世の中もっと良いプロジェクトが増えていくんじゃないかと思います。

でも、どうやってその場を作っていくんでしょう。「社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスのとれた教養人の育成」を目標にしている学校の先生方にも、色々と今までのご経験をお聞きしてみたい気がしています。ちなみに、渡辺先生@2代目の校長先生は、このブログをたまに見て下さっていると思うので、もしお気が向いたら、コメントをいただきだいなと思っております。