Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

金融、ファンド、イノベーション、キャリア論、政策


シンガポールと台湾の出張が続いたので、色々な本を読むことができました。最近の自分の研究テーマの変化がこの読む本を見ていると分かるんじゃないかと思います。


最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

カーネギーメロン大学の教授パウシュ氏が、癌を宣告された後に、大学にて行った最後の授業をまとめたもの。DVDが付録についていて、最後の授業の映像を見ることができます。人生を豊かに生きる上での示唆が多数含まれています。あっきーとか、谷口君とか若手でキャリアを考え中の人にお勧めな本です。



お金を集める技術 あなたの「アイデア」「ノウハウ」「事業計画」に資金が集まる。成功するファンドのつくり方 (アスカビジネス)

お金を集める技術 あなたの「アイデア」「ノウハウ」「事業計画」に資金が集まる。成功するファンドのつくり方 (アスカビジネス)

ファンドを作りにあたっての必要となる基礎知識がまとまっています。特に出資者のインセンティブをどのように高めていくのか、という内容はそこそこ参考になりました。



イスラム金融入門―世界マネーの新潮流 (幻冬舎新書)

イスラム金融入門―世界マネーの新潮流 (幻冬舎新書)

イスラム金融の概要について初心者に分かりやすく解説しています。イスラム法では、融資において利子をとることができないって初めて知りました。イスラム法に合わせた金融パッケージが色々存在するそうです。オイルマネーを引っ張ってくるときは、豚肉とイスラムの教えに反するものに利用することはできないんですね。



若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

あっきーから勧められた本。この本を読むと、日本に未だに強く残る終身雇用制とは何か、そしてなぜ崩壊したのか、ということが良く分かる。世代間のコンフリクトの構図は、他にも色々な視点もあるかも知れないけど、この本に書いてあることには一理あると思う。武石君にお勧めな本です。就職活動にあたって参考になると思います。



3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編。21世紀型の新しいキャリアの作り方が良く分かる。意外と自分は21世紀型のキャリアを実践しているかも。



イノベーション創出の方法論―革新を促す土壌とマネジメント

イノベーション創出の方法論―革新を促す土壌とマネジメント

産業技術総合研究所主催のイノベーション関連のイベントの概要をまとめた本。全体的にはやや雑多な感もあるが、日本におけるオープン・イノベーションの現状や大学の役割に関する記述は、なるほどな、と思うところが多い。イノベーションの現状を網羅的に知るためには参考になりうる本。



論文のレトリック (講談社学術文庫 (604))

論文のレトリック (講談社学術文庫 (604))

論文をまとめるにあたって考慮すべき事項をオムニバスにまとめた本。論文を書く人、ロジカルな文章書きたい人、すべての人に参考になる一冊。



改革の哲学と戦略―構造改革のマネジメント

改革の哲学と戦略―構造改革のマネジメント

加藤寛さんと竹中平蔵さんのSFCコンビの対談。二人が今まで進めてきた日本の構造改革の哲学と戦略が良く分かる。今まであまり興味を持っていなかった政策論に最近興味が増しつつあります。竹中さんは自分にとって結構ロールモデルです。