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Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

激動の2008年を振り返って


2008年は、私にとっては公私共に激動の1年でした。SIV事務局を退任して、博士の研究に専念、そして留学の準備、それと同時に大学の非常勤講師と三菱地所の日本創生ビレッジのビジネス・プロデューサの仕事などなど、色々ありました。この1年は、過去6年間を振り返りながら、視野を広げて、次のステップにつなげるために充実した1年でした。

SIV時代のご縁が、新しいステップにどんどんつながっていくことを実感しました。そんな中でこの1年で私が印象に残って、未来につながりそうと感じたことを箇条書きでまとめてみたいと思います。


1)SIVSG授業最終回
SIVラボの解消にあたりSIVSGも解散となります。1月の最後の授業において、「SIVSG終結にあたり学生に伝えたい10のこと」という話をしました。いろいろなメッセージをこめたつもりでおります。最後は感極まって泣いてしまいました。かっこ悪い。


2)立命館大学自立化検討委員会
BKCのIMの小林さんのお誘いで、自立化検討委員会に参加させていただきました。この議論を通じて多数のことを学ばせていただきました。この出張のときに、AREC岡田さんの紹介でKGCの柴田さんとはじめてお会いしました。素敵な出会いでした。結局京都には3回出張しました。


3)立命館へのインターン制度視察
立命館と慶應のインキュベータ連携の「井戸を掘る」ことができたように思います。素敵な出会いが沢山ありました。立命館後に、京都でKGCの柴田さんと御一緒に食事したのもインパクトが大きかったです。「1000年続かないものに価値はない」という京都らしい考え方を学びました。鴨川のほとりのバーも良かったし。


4)励ます会
SIV事務局長退任にあたっての「励ます会」を開催いただき、多くの皆様にお集まりいただきました。一生忘れられない記念すべき日となりました。自分にとっては、大学を卒業したときと同じくらい感銘深い会でした。1次会も2次会も3次会も。


5)MIT GSW @Madrid
私のSIV生活にとって最後の海外出張はマドリッドでした。樺澤さんとKBCの高田君と3人で参加しました。内容自体はどーということはなかったのですが、やはり最後というのは大きかったです。


6)SIV最後の日の夜の飲み会
SIVの事務局員の皆様と廣川さんらと、SIV最後の日に飲み会をしました。SIVからKIEPにかわる瞬間(0時)に湘南台にて乾杯しました。結局その日は週のど真ん中にも関わらず、朝3時まで飲みました。


7)大阪グローバルイノベーション研究会
三菱地所の仕事の一貫として、「大阪グローバルイノベーション研究会」の開催のお手伝いをしました。講師役として、慶應時代からお世話になっていたGlobal CONNECTのDirectorであるGreg Horowitt氏をお呼びしました。研究会の次の日は一緒に大阪と京都をまわりました。Gregと一緒に座禅をしたのは良い思い出です。慶應時代の人脈が次の仕事に活きるんだ、ということを実感したお仕事でした。この時期、結局3週連続大阪出張をしました。


8)シンガポール出張
三菱地所の仕事の一貫として、シンガポール出張のお手伝いをしました。現地のイノベーションシステムの視察や今後の連携について探りました。ハードスケジュールでしたが、ラッフルズホテルシンガポールスリングを飲むなど良い経験でした。


9)台湾出張
ここ数年、台湾にて開催されているGlobalTiCにパネリスト・審査員等で招待いただいているんですが、慶應をやめた今年もご招待いただけました。こういう人脈って組織として継がれるものではなく、個人にバインドされるんだな、ということを実感しました。2チームが慶應から参加し、オブザーバとしては、長尾さん、筒井君が参加。3人で「横丁の母」という占い師にいったのが楽しい思い出です。


10)ソウル出張
シンガポール国立大学のProfessor Poh Kamのご紹介で、アジア・ヨーロッパの若手リーダーを育成するための合宿に参加しました。今年はソウルでの開催。各国の若手の人と一緒にワークショップに参加したり、ソウル市内を探索しました。


11)NHK出演
ひょんなことから私のホームページを見つけて下さったNHKのディレクターから、"What's on Japan"という番組のスタジオコメンテーターの出演依頼がありました。一応、産学連携の専門家という立場での出演です。NHKへの出演は高校時代にスタジオ高校生として何度も出ていたので、そんなに初めての体験ではないのですが、今回は英語での番組。結構貴重な経験でした。


12)アントレプレナー概論2合宿
アントレプレナー概論2の履修者を集めたビジネスプランのブラッシュアップの合宿を行いました。2月に行われたSIVSG合宿は課題が多く、私は最終責任者として、多くの参加者からお叱りをいただいただけに、今回の合宿は自分が慶應を去るにあたって、学生とメンターの関係作りを構築するためのモデルになるような合宿にしようと行きこんでいました。TAのクマール君、神田君、SAの袴田君、高田君の類まれなる気づかいと労力で大成功の合宿を行うことができました。その意味で私は自分が慶應を卒業するにあたって気になっていた宿題を解決することができたという意味で重要なイベントでした。


13)京都・清水寺
ベンチャー学会参加の帰りに京都の清水寺に行きました。清水の舞台に立ち、今後の人生について色々と考えました。色々と学び、視野を広げることのできる秋の京都での思い出です。


14)ハーバードビジネススクール見学
11月にハーバードビジネススクールの見学に行きました。向こうのfacultyの方とお会いし、実際にどんな大学なのかを見ようと思って行きました。私個人、東海岸に偏見があったのですが、今回出張してみて、東海岸の良さを再認識するきっかけとなりました。ハーバードビジネススクールの、practicalな姿勢に強い興味を持ちました。東海岸には西海岸にない良さがありますね。


15)北米地域イノベーション視察ツアー
三菱地所の仕事として、北米の地域イノベーション視察ツアーのコーディネーションのお手伝いをしました。サンディエゴ、シリコンバレー、トロントをまわりました。大阪の皆様とも御一緒しました。地域イノベーションを学ぶ良いきっかけでしたし、何より私は本当にアメリカが好きなんだな、ということを再認識するきっかけでした。


16)吉田育英会奨学金内定
海外留学を目指して、吉田育英会の奨学金プログラムを受験し、おかげ様で内定をいただきました。留学へ向けた第一歩を踏み出すことができて、留学の決心が固まりました。


17)研究テーマの変更
國領先生のアドバイスに従い、自分の博士として追い求める研究テーマを大きく変更しました。インキュベーション分野であることは変わらないのですが、「同窓会ネットワーク」から「ナショナル・イノベーション・システムにおける大学の役割と研究資金調達手法に関する研究」にテーマを変えました。同窓会ネットワークに関連する論文を1本まとめました。(残念ながらベンチャー学会では不採録でしたが)。また現在後2本の論文の執筆にとりかかっています。新しいテーマの研究プロポーザルも書きました。テーマを変えただけあって、その分野の文献を沢山また読まないといけないので、色々な本を読みまくっています。研究は決して、超スピードで順調に進んだとは言えませんが、着実に進みました。


18)海外大学院受験へ向けての願書出願
海外の大学院への進学を目指し、4つの大学院への書類をまとめて、出願しました。今年の準備期間の短さですぐ今年合格するとは思えませんが、大学院の入試のプロセスを一通り体験して多くのことを学びました。



という訳で、決して年始に描いたような目標(=「博士取得を目指して邁進する」)を十分達成できた1年とは言い難いのですが、結果的に充実した1年となりました。特にSIVでやってきた経験や財産が次のステップにもつながるということを実感できましたし、何よりもSIVで目指してきたことを客観的に見て、もっと大きな夢・目標を持てるようになった1年間でした。

年末にあたり、お世話になった皆様に御礼申し上げます。どうか良いお年をお迎え下さい。