Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

名刺を新しく作成しました


4月になり、非常勤講師の身分もなくなりましたので、新しい名刺の作成が必要になりました。私の本務先は、「慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程」なので、慶應義塾のテンプレートを使った名刺を使うことが一般的です。でも昨年度もそうだったんですが、あまり「慶應義塾」の名前で仕事はもうしたくない。独立した個人として活動できるようになりたいという思いがあります。

そこで昨年度は、絵柄を全く入れずに、「慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程」、「三菱地所株式会社街ブランド企画部新事業創造支援ユニットパートナー」、「慶應義塾大学環境情報学部講師(非常勤)」の3つの役職を入れて、メールアドレスとWebアドレスのみを掲載した名刺を作成しました。

この3つの役職の掲載の順番は、私の本務としての優先度をあらわしているものです。一般的には、「慶應義塾大学環境情報学部講師(非常勤)」を一番目立つ形で名刺に活用する人の方が多いと思うのですが、これを一番下に目立たないように記載したのは私なりの美学でした。


さて、今年はどういう名刺にしようか悩んだのですが、「三菱地所株式会社街ブランド企画部新事業創造支援ユニットパートナー」の身分は続いているものの、社内のCIポリシーの明確化に伴い、私個人の名刺にその身分を掲載することは適切ではないだろうということで、役職としては「慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程」のみを掲載することにしました。

絵柄としては、こんな感じの名刺にしてみました。



今回の名刺の私なりのこだわりは以下の通りです。

  • 「○○に所属する牧」と名乗るのではなく、「牧」であることを名乗りたいと思い、今まで以上に自分の名前を大きくしました。
  • 所属先は自分が現在たまたま持っている役職であって自分にとって強調すべきものではないので、小さく下の方に記載しました。
  • 絵柄がないのもつまらないので、「ミネルバの梟」をロゴとして入れました。学問に専念することへの決心です。「ミネルバの梟」関する詳細は、http://d.hatena.ne.jp/kanetaka/20080511加藤寛さんからのスピーチにまとまっています。私にとってのアイデンティティの一つです。
  • 掲載する役職が減ったので、英語での役職も入れました。これで、日本でも海外でもこの名刺を配ることが可能となります。
  • 硬い名刺ではなく、なるべくフランクな名刺となるように、用紙をクリーム色にしたり、レインボーカラーの枠を周りに入れてみました。
  • 自分が何を専門としている研究者なのかを明確にするために、「専門: イノベーション・システム」と明記しました。
  • 電話・手紙・FAXでのやりとりはしたくないので、メールアドレスとWebアドレスのみの表記としました。


という訳で、私の小さな小さな拘りが詰まった新しい名刺を今年も積極的に配ろうと思います。


ところで、昨年度は勉学に専念するといいながらも、結局随分多くの方と名刺交換をしていました。1年間で430枚の名刺を交換しています。SIV事務局長在任時代から比べると随分減りましたが、それでも結構な枚数です。今年はそんなに多くの名刺を交換しなくて良いような生活を送ろうと思います。