Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

國領総合政策学部長就任祝賀会に参加して


本日、SFC Forum、KIEPコンソーシアム、メンター三田会の方々が主催して下さった國領先生の総合政策学部長のご就任祝賀会に参加させていただきました。大変気づかいにあふれた素晴らしい会で、末席ながら参加させていただいたことを幸せに思います。森さんはじめとする幹事の皆様のご尽力に心から御礼申し上げます。

さて、私、僭越ながら「國領先生に最もご迷惑をおかけした者の代表」ということで、スピーチをさせていただきました(こういう代表をする場合に、「僭越ながら」という表現が適切であるか微妙ですが)。

お話させていただいたスピーチを掲載します。今回のような祝賀会で私のような立場のものが負っている役割・責任を精一杯考えて、過去から未来へいかにつなげていくか、という動きのきっかけになるようなことを志してまとめたスピーチです。

私は、人前でスピーチすることで緊張することは、まったくといっていいほどないのですが、気が重くなることはよくあります。パーティなどでのスピーチはそもそも皆さんの時間と空間の共有という貴重な場を奪っているわけで、しかも私よりも違う人がスピーチをやったことを想定した場合に、私のスピーチがその価値を上回らなくては負けな訳で、意外といつも真剣勝負だったりします。

國領学部長祝賀会祝辞
牧 兼充


只今、森さんより、極めて適切かつ光栄なご紹介をいただきました、慶應義塾大学の牧兼充でございます。おかげ様で、ご挨拶がしやすくなりました。ありがとうございます。私は大変出来が悪くて、30を超えて未だにSFCを卒業できておりませんし、國領先生の門下生の中でも、國領先生に最もご迷惑をおかけしている者の代表ではありますが、ご迷惑をかければかけるほど将来のリターンも大きいという、ハイリスク・ハイリターン、リバレッジ型人材と自負しておりますので、これからも日々奮闘していこうと思っております。という考え方自体が國領先生に最もご迷惑をおかけしている最大の要因でもあるのですが。。という訳で、本日は、様々な形で國領先生と最も密度の濃い時間を過ごさせていただいた者の一人として、一言、國領先生にお祝いを申し上げさせていただければと思います。


今回の國領学部長ご就任の祝賀会のご案内をいただいたときに私はいろいろな思いが駆け巡りましたが、真っ先に思い出したのは、2002年4月9日に起きた二つの出来事です。7年以上も前のことですし、この会場にいらっしゃる皆様誰もがご存じないかと思います。國領先生ご本人も覚えていらっしゃるかどうか分かりません。


この日は、SFCのインキュベーション活動を推進するSFC Incubation Village研究コンソーシアムの発足式を村井先生主催のもとに開催した日です。事実上、この日がSFCのインキュベーション活動がスタートした日といっても差し支えないでしょう。このイベントに、当時KBSにいらした國領先生にもお声をおかけして、一人の参加者としてご参加いただきました。そして偶然ではありますが、この日の夜に、國領先生と村井先生が会食をなさって、その場において國領先生が村井先生に正式に「SFCへの移籍をご希望なさった」とお聞きしています。


この二つの出来事が7年前の同じ日に起こったというのはいみじくも、この二つの出来事が表裏一体であり、その発展の象徴的な場が本日の祝賀会であろうと、私自身感慨深く感じております。


國領先生がSFCにいらしてからこの6年強の間に多くの皆様との出会いがあり、多くの皆様のご尽力のお陰で、様々な物語を紡いでくることができました。そして本日このような祝賀会が開催されるということ自体が、今まで紡がれてきた物語が一つのストリームとなり、そして常にその中心にいらした、國領学部長の最大の応援団としての役割を今後果たしていく、という強い決意の表れであろうと確信しております。私自身は、今後國領学部長のお仕事のお手伝いをさせていただくチャンスは決して多くはないかと思いますが、國領学部長の最大の応援団が生まれる物語を紡いできたプロセスに少しでもお役に立てたとすれば、望外の喜びであります。


本来であれば、このような祝辞では最後に、「國領学部長の今後のご活躍を祈念して」という言葉で締めくくるのが一般的であろうと思いますが、私はあえてその言葉は申し上げません。なぜならば、國領先生のお力や本日ご臨席の皆様の応援があれば、ご活躍なさることを心配する必要は全くないからです。


しかしながら、一つだけどうしても心配なことがあります。私はSFCに長いこともあり、歴代のSFCの学部長全員と何らかの形で接点を持たせていただきました。その歴代の学部長と比較して國領先生のパーソナリティを一つだけ挙げさせていただくとすれば、國領先生は「極めてまじめな方」、ということです。こう申し上げると、今までの学部長はまじめではなかったと聞こえるかも知れませんが、文字通りそのくらいの意味で申し上げております。


学部長の職務は激務です。その中で「極めてまじめ」な國領先生が果たす役割は極めて大きいものであろうと思います。そして、10月1日にご就任なさるペアの環境情報学部長も極めてパワフルな方です。その環境の中でぜひ、國領先生にこれからもご健康でいただきたい。


國領先生のこれからのご健康を、強く、強く、強く祈念して、私の祝辞とさせていただきます。國領学部長、ご就任おめでとうございます。