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Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

「世界級キャリアのつくり方」

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先日の壮行会のご挨拶では色々なことを申し上げたけれども、結局のところ、自分がどんな生き方をしたいのかを皆様にお話しさせていただくことがメインでした。そのときに使ったスライドは "Farewell 2010 (July 30, 2010)"にあります。最近スライドは全部英語で作ることにしていて、その場で応じて英語で話すか日本語で話すかを使い分けるようにしています。いつも時間無い中でスライド作るので英語の文法ミスが多いことに後で良く気付くのですが。

そのときの内容を振り返ってみると、「日本が今いかに危機的な状況にあるか」「日本の多くの人はその状況を認識していても、明日起こらないことは知っている」「今のこの国を動かしている人たち(40代〜60代)は、自分たちの世代が逃げ切ることを考えていて、その下の世代のことを真剣には考えていない」、「もし、本当に能力のある20代、30代の人材が一斉にこの国から流出したら、今この国を動かしている人たちも問題の大きさに気づき、対応策を講じるはず」、「この国は危機からの脱出する能力は高い」、「20代、30代の人たちが上司(40代〜60代)のための人生を過ごすのはもうやめよう」というようなことを言いました。


また私がどんな自分になりたいか、どんな人とだったら仲間でいたいか、という条件を考えてみました。

  • 「自信と謙虚さ」を兼ね備えてること。クリステンセンの言葉「自信と謙虚さは必ず両立しなくてはならない。なぜならば、自信がなければ謙虚になれない。謙虚でなければ自信を持つほどの実力を得ることができない。」より。
  • 組織に依存した生き方をしないこと。
  • 国に依存した生き方をしないこと。 (税金に依存しない。世界のどこでも働けること。)
  • 金銭的にフェアであること。 (色々な仕事で金に汚い人を沢山みてきた。得た収入を公平に分配しようと努力することは必須条件)
  • 「自分よりも若い世代は未来を作るんだ」と自信を持って信じられること。そして彼らの時間や機会を決して奪わないこと
  • 自分のキャリアは自分のキャリア。人のために生きるのではない、という自覚を持っていること


なかなかこういう人って少ないかも知れませんが、でもそういう人とおつきあいすると本当に気持ちいいし、すがすがしい気分になれます。


このあたり、自分が漠然と考えていたことなのですが、最近久々に、黒川清さんと石倉洋子さんの「世界級キャリアの作り方」を読み返していたら結構同じようなことが書いてありますね。この本随分昔に読んだので、すっかり詳細は忘れていたんですが、このエッセンスを自分の中で吸収しているんだなぁと思いました。



それと同時に、世界を相手に仕事してる人たちって大体考えてること一緒なような気がします。逆にいうと上記のようなことができない人は、世界に出て行っても日本のreputationを下げるだけなので、如何に存在してるだけで他者の邪魔にならないか、ということを考えておいてもらえるといいんだろうな、と思います。


ところで、この本を読んだときは、黒川さんも石倉さんもお名前をお聞きしたことがあった、という感じだったのですが、いつの間にか、様々なところでお目にかかる機会があり、最近はほんの少しですが、メールのやりとりをさせていただくようになりました。ご縁が広がっていくのは本当に幸せなことですね。

この「世界級キャリアの作り方」は、私自身のグローバル志向をinspireしてくれた本です。かなりお勧めです。多くの皆さまに読んでいただければと思います。ちなみに、購入する際は上記のリンク経由で買って下さいね! (そうすると私にアフィリエート収入が入るのでw)