Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2週間の日本滞在を終えて


6月17日(金)から7月1日(金)の二週間、日本に行ってきました。祖父の介護や法事などがあり、昨年8月の渡米からの1年間、日本に何度か帰ってはいたのですが、長くても6泊程度、法事のときはわずか2泊で、日本でゆっくりできたのは今回が初めてでした。今回は、祖父の介護(どちらかというと介護疲れしている家族のサポートも含む)に加えて、震災の影響もあり、実家を建て直すことになったので、自分の荷物の整理や、建築プランの検証などが主な目的でした。ちなみに、既に古い家の解体は始まっていて、家の前を通った方で気づいて下さった方も沢山いて、びっくりしました。日本滞在中に、色々と考えないといけないことが多くて、精神的にも大変でした。


1年ぶりに日本で少し余裕のある滞在ということで、祖父の介護以外の時間も今までよりは多くとれたので、今まではなかなか会うことのできなかった方々ともお会いできました。過去数回の滞在では、とても皆様とお会いする時間がないので、みんなで飲み会の日を1日だけ作って集まれる方に集まっていただいてご一緒に、という感じでしたが、今回は時間的に余裕があったので、個別にお会いすることができました。やはり人数が多いと結局ゆっくり話すことはできないので、少人数で数回に分けてお会いした方が、のんびり深く話せることを改めて実感しました。


奨学金を出して下さっている吉田育英会の事務局の皆様へのご挨拶、常日頃お世話になっているメンターの方々へのご挨拶、慶應時代の指導教員である國領さん、熊坂さんへのご挨拶、古巣であるSFCへの訪問、母校であるSFC中高の新校舎を外から見学、日本創生ビレッジでご一緒した皆様との飲み会、SFC中高の方々、深夜の大江戸温泉、SIV関係者との飲み会、KBCの人たちとの飲み会、などなど。2週間で、ゆっくり話をできた方だけで、40人くらいにはなったと思います。


やはり、懐かしい皆様とお目にかかると、渡米前と同じ雰囲気、気分でお話することができて、自分自身の恵まれたネットワークを改めて幸せに思います。多くの皆様に期待をいただいているからこそ、2年目もますますがんばっていこうと気持ちを新たにしました。今まで培った関係というのは、簡単に崩れるものではないので、そこに気をとられることなく、新たなチャレンジを続けていこうと思います。ちなみに蛇足ですが、今回SFC中高の教員室に行ったのですが、一部の教員の、用事もないのに何しに来たんだ、という雰囲気には辟易としました。他の卒業生も良くこの点を指摘するのですが、これがあの学校の実態を象徴しているな、と改めて思いました。そういった教員はもう少し、学校の外に目を向けて社会性を身につけた方が良いかなと思います。


多くの皆様から贈り物もいただきました。仙台の牛タン、長崎の芋焼酎、甚平、エヴァのCD、和菓子、自炊用の食材などなど。こういった贈り物は心からうれしいものです。サンディエゴで大事にしようと思います。


実家の建て替えのプランについても、多くの皆様がアドバイス下さって、自分の考えなども整理がつきました。こういった自分の専門外のことについても、快く相談にのって下さる方が多く、本当に助けられました。


ところで、サンディエゴに1年いただけでも、自分自身がこうも変わるものかと思った出来事をいくつか。まず、日本の湿気に完全に耐えられなくなりました。もう日々を生きていくだけで必死。夜の眠りも浅いし、外に出たら、数歩歩くだけで体中が疲れてしまう。。夕方には疲れがピークに達して、夜の飲み会では、頭が回らなくなってしまいました。飲み会にもすっかり弱くなりました。こちらではweek dayは授業に必死でとても飲む余裕がないので、本当に飲酒の量が減ってます。連日飲み会でしたが、お酒も飲めなくなってました。加えて、アメリカでは、ビールはビール、ワインはワインと、複数のお酒をあまりチャンポンしないのですが、日本の飲み会ではチャンポンが平気。僕はすっかりチャンポンはできない体になってました。


それにもまして、日本の非合理な節電はどうにも理解できませんでした。東電が発表してる総電力の情報も怪しいし、ピーク時以外も節電している不合理さ、節電しないと非国民という雰囲気、みんな必死に節電で耐えていることが美徳とされる雰囲気。ちょっと、僕の感覚からすると、バランスが悪いように思いました。節電が大事なのではなく、ピーク時を乗り切るための電力利用の最適化が大事なのに、いつの間にか節電自体が目的に切り替わっているように感じます。


という訳で、この日本滞在で、1年目のアメリカでの生活が終了。今日から2年目ということで、まだまだ大変なことだらけですが、2年目も真剣に、こちらでの生活を戦っていこうと決意を新たにしました。サンディエゴに戻ってきた途端に、ほっとして、ぐっすり眠れて、元気も出てきました。やっぱり僕はこちらの環境にすっかり適応しているんだな、と改めて思いました。