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Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2年目を終えて


無事に、アメリカでの留学生活の2年目が終わりました。厳密に言うと、夏の最後に、Qualifying Examがあるので、それを持って2年目の終わりと言うべきなのですが、2年目のコースワークは先週終わったので、それはそれで一応一区切りです。


2年目のコースワークは、1年目が心理学寄りだったのに対して、経済学を含めた社会科学全般の授業を多く履修しました。Microeconomicsの基礎的な科目やEconometrics(理論よりも利用に焦点をあてた科目群)を中心に、ゲーム理論行動経済学、実験経済学などの授業を履修しました。その他、学部時代に学んでおくべき基礎が足りなかったこともあり、線形代数の授業も履修しました。実際、この年齢で、大学生1,2年に混ざって、線形代数を学ぶとは思ってもみませんでしたが、いざ学んでみると、奥深くて、数学の美しさがよく分かる分野だな、と思ったりもしました。


1年目は、授業についていくだけで必死。いつも落第しないかどうか、ドキドキしながら毎日を送っていたのですが、さすがに2年目に入ると、授業についていくための心配はなくなり、良い成績がとれるかどうか、ということだけに主眼がいくようになりました。結果的には2年目は自分でも不満はない成績をとれるようになったと思います。もちろんもっとよくできるので満足はしていません。


この夏の終わり(9月第一週)には、Qualifying Examがあります。指導教員を含めた3人の教員が僕のために、問題を作ります。博士として研究していくにあたっての基礎学力があるのかを問う試験です。全部で3問。それぞれの教員の分野から出題されるとのこと。この試験は決して油断できるものではないので、この夏はその準備に専念します。


Qualifying Examをパスすることを含めて、いくつかの条件を満たすと、Ph.D student からPh.D candidateになり、いよいよ博士論文を書くフェーズになります。そしてその肩書き以上に大きいのは、Ph.D candidateになると学費が下がるということ。UCの場合は、学期に5000ドル近く安くなるので、年間で15000ドル近くの節約になります。そんな訳で、少しでも早くcandidateになるというインセンティブが強くあります。


研究の方は、まだまだ良い論文を書くためのテーマ選びや、博士論文のコアについては悩みも沢山ありますが、研究するための手法はこの2年間で随分身に付きましたし、最近は論文になりうる研究も進みつつあります。


とそんなこんなで、こちらに来たばかりの頃は、本当にこの環境で生きていけるのだろうか、と死にものぐるいでしたが、最近はようやく、こちらでどのように戦っていけばいいのかが見えたような気がします。まだまだ山場はこれからですが、引き続きがんばってこちらでの生活、戦っていこうと思います。勝つための戦い方が見えてきた、という状況です。


ところで、6月26日から7月9日まで東京にいます。その期間に、もし何か貢献できることがあれば、ご連絡ください。