Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

Global Innovation Summit 2012に参加しました


7月16日から18日までの間、シリコンバレーにて開催されたGlobal Innovation Summit 2012に参加してきました。このイベントの主催者であるGreg Horowittとは、僕が慶應時代から様々な形で交流してきた仲で、今回のイベントにぜひ参加するように、何度も声をかけてもらい、参加することにしました。といっても、博士課程の学生の身で、そんなに予算を潤沢に持っている訳でもないので、イベントの中でのグループディスカッションにおけるファシリテーションを担うボランティアとして、参加費などは無料にしてもらっての参加です。

このイベントのモチーフになったのは、最近Gregが書いた"Rainforest"という本。イノベーションを誘発するエコシステムはどのように設計すべきなのか、というノウハウを、実にうまくまとめた好著です。


The Rainforest: The Secret to Building the Next Silicon Valley

The Rainforest: The Secret to Building the Next Silicon Valley



Global CONNECTのファウンダでもあるGregはさすがにこの分野のグローバルなネットワークを持っていて、参加者も、世界中からright personが集まっていたように思います。僕がファシリテーションをしたグループには、世界銀行のカフマン財団の人、アメリカ各地でエコシステムの中核にいる人たちなどが参加していて、その分ファシリテーションは大変でしたが、有意義な場でした。久々に懐かしい人にも沢山出会えて、同窓会的気分でもありました。最近は博士課程の学生として、研究だけを見ていて、実務は全くタッチしなくなってので、このような実務家の人たちが集まる場は、自分の志を思い出すためにも、刺激的です。


ところで、このようなイベントに参加すると、色々な人たちに、未だに、慶應のインキュベーションのエコシステムを作った人として紹介されます。過去の実績をこれだけ離れてから時間がたっても評価してもらえるのはうれしいことですが、一方でそろそろ、こちらでの実績をきちんとあげて、こういう研究をしている人、と紹介されるようにならなくては、とも思うのですが、なかなかまだ次のフェーズに移れきれていない自分をもどかしく思ったりもします。


このカンファレンスでなるほどなと思った一言。「エコシステムは常に変化していかないといけない。エコシステムを変化させる一番の方法は、若い人材が新たに入ってくる仕組みを作ること。大学には世界中からの優秀な未来を担う人材が集まってくる。彼らは既存の価値観にとらわれずに新しいことをやる。彼らを巻き込めば、必ずエコシステムは変化していく。」この発言はなるほどなと思います。自分自身が過去に携わった慶應での仕事の評価も、この観点からなされるべきなんだろうな、と思いました。



さて、このGlobal Innovation Summitは来年も開催されるそうです。日本からももう少しright personの参加を増やしていく必要があるように感じました。このイベントは基本的にはinvitationが前提なのですが、ご興味ある方はおつなぎしますので、ご連絡下さい。