Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2013年秋学期を振り返って

2013年秋学期もあっという間に終わってしまいました。博士候補になってからは授業をとるrequirementはないので、今学期は研究にメインに位置づけつつも、自分が学びたいと思う授業の聴講等をしました。一つも授業を履修しなかったのは今学期が初めてかも。その中で、今回聴講したり、TAをしたり、参加した授業についてご紹介します。ちなみに今学期は研究も順調に進み、論文を1本投稿、加えてもう1本も後は投稿するだけ、という状況です。

 

- Business and Management in Japan (Prof. Ulrike Schaede)

IR/PS (UCSDにある国際関係の大学院)に設置されている日本のビジネスにフォーカスした授業。担当するProf. SchaedeはSan Diegoに来る前から交流させていただいていて、この授業をずっと履修したいと思っていたのですが、必修課目が重なってしまうなどでずっと履修できず、今回初めて参加することができました。日本型経営という80年代まで世界から注目されていた日本のビジネスの特徴を学んだ後、日本が今どのように変わりつつあるのか、ということを沢山学びました。

 

日本人だから日本のビジネスのことはある程度分かっているだろう、と思っていたのですが、いざこの授業を受けてみると、いかに自分が日本のビジネスのことを分かっていないかが良く分かりました。この授業、自分自身が今後研究分野を広げていくにあたってもinspiringでした。どんなトピックがカバーされていたかは、別エントリでご紹介しようと思います。

 

- New Venture Finance (Prof. Dongmei Li)

ベンチャーに携わっている以上、New Venture Finance、要はVenture Capitalのメカニズムについてはしっかり押さえておきたいと思い聴講しました。大枠は分かっているつもりでも、細かいところでは抜け落ちている知識も多く、色々なことを学ぶことができました。

 

- The College Classroom (Instructor Peter Newbury)

大学教員として授業を担当するにあたっての、授業の教え方を学ぶための講座です。単位にはならないのですが、各学部の博士学生に加えて、ポスドクの人たちも多数参加し、色々な分野の視点を学ぶ良い機会でした。授業の構成、レポートの採点の基準の作り方、授業のスタートの仕方、学生への良い質問など、様々なテクニックを多数学びました。最後は模擬授業をやったりもしました。このコースもとても参考になることが多く、いずれ時間があれば、扱ったトピックをご紹介できればと思います。

 

最初はどの程度役立つ授業なのかなと半信半疑だったのですが、とても有益でした。こういうコースは日本の大学でも本当は提供していないといけないのでしょうね。

 

コースのウェブサイト: 

 

- Innovation to Market (Lecturer Del Foit)

いずれUC San Diegoで授業を担当することになるとすると、この授業を担当するであろう、ということで、Teaching Assisntatをしました。といっても将来的に教える科目ということで、課題の文献などもすべてしっかり目を通したし、またすべての授業にも参加しました。

 

学部生を対象に、ビジネスプランを書く方法や、新事業を立ち上げるために何が必要かを教える授業です。自分自身が日本で担当していた科目と同じ領域なのですが、使っていた教科書などもとても良く出来ていて、参考になることが多々ありました。