Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

あけましておめでとうございます: 2017年の目標「国際共著論文の量産」

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皆様、あけましておめでとうございます。今回の年末年始は、年末まで仕事をしていて、年始からも仕事に追われています。

毎年新年に目標を立てています。ちなみに2016年の目標は「本を出版する」でした。この目標まだ完全には達成できてないのですが、授業の内容をもとに本にまとめたいということで、目次案を作り、ある程度執筆を始めています。もう少しgestationの期間が必要かと思いますが、今2016年の目標をきっかけとして、実際に達成したいと思っています。

さて、今年の目標ですが、研究者としての思いに原点回帰して「国際共著論文を量産する」ということにしたいと思っています。私自身、博士時代からスタートした研究でまだrevise中のワーキングペーパーを何本か抱えています。これを少しでも早くpublishしたいです。また最近は海外の研究者からも共著論文のお誘いをいただくことも増えています。国内での研究プロジェクトも色々と立ち上がりつつあります。そういったことをきちんと論文にまとめていきたいです。

なお私がとてもこだわっているのは、「国際」共著論文です。同じ国の人だけではなくて、海外の研究者の論文を一緒に書くと、研究スタイルの違い、研究コミュニティの違いから出てくる引用論文の違いなど、色々なことを学ぶ機会になります。この経験を今年はさらに積んでいきたいと思います。日本にいるとつい日本の研究者コミュニティに影響されてしまいます。日本語で論文書くお誘いもいただきます。でも、今の自分にとって大事なのは、海外の研究者から自分の存在が忘れられないこと。日本にいると、どうしても内向きな研究をするようになってしまうので、あえて「国際」共著論文を最優先する1年にしたいと思っています。

ところで、昨年1年間の活動を振り返ってみますと、どうしても研究に割く時間の割合が少なくなっています。日本に戻ってきて、色々な研究以外のプロジェクトに割く時間が増えています。そんな訳で、私が時間を割くプロジェクトについてはもう少し戦略的にしていきたいと思っています。

そんな中でも特にしっかり見直していきたいのが、サンディエゴに関連するプロジェクトです。サンディエゴと日本の関係において、私が関わっているプロジェクトが多数あります。それらのプロジェクトは、色々とインパクトのある大きなプロジェクトになりつつあります。一方で私が調整のために割いている時間もどんどん増えています。

イノベーションの誘発において大事なのは、誰か特定のゲートウェイが存在することではなく、何かやりたいことをある人がend to endで直接プロジェクトチームを組むことだと思っています。ゲートウェイが入ることによって、プロジェクトのクオリティが下がることが多々あります。ちょっと私がいることによって、全体のクオリティが下がってしまうことを感じるときもあり、今よりももっと分散的に、私が関わらないで(良くも悪くも私がスルーされるような)もまわっていく状態を作っていきたいと思います。サンディエゴと日本に関連するハブ機能がちょっと私に集中しすぎていることは大きな問題だと思っています。

私は、自分が専門とする分野で専門家の知見を求められたときにはぜひ貢献できるような人材でありたいです。でも、ネットワークのハブだからという理由で、自分の価値を出していくような人材にはなりたくない。サンディエゴには、「自分が日本とサンディエゴの関係を代表している」と自負している人たちが複数います。僕自身は、「日本とサンディエゴ」以外にも自分の強みが色々あるので、あまり拘りは強くありませんが、サンディエゴと日本の関係のキーパーソンであることを自分の売りにしている人たちもいます。そうすると、色々な人が、日本とサンディエゴに関連するプロジェクトについて、声をかける順番を気遣うような状態になっていきます。でもそれはある種の既得権益が発生しているだけで、プロジェクトのクオリティが低下する要因となっています。私自身がそういった立場から離れて、自分の専門とすることだけに特化していくことはとても大切と思っています。私を含めて今までサンディエゴと日本の関係に関わってきた人の「既得権益」が健全な形で打破されて、新しいプロジェクトがたくさん生まれるような仕掛けを考えていきたいと思います。やはり政治的なパワーよりも、マーケット・バリューを作り出していくことの方がはるかに大切だと思うのです。

そんな訳で、今年は「国際共著論文」を中心に、サンディエゴ関連のプロジェクトの整理も含めて、自分の専門性を活かすことのできるプロジェクトに絞って、活動をしていきたいと思っております。

改めまして、よろしくお願いします。

 

ちなみに、今までの毎年の目標は以下の通りです。ご参考までに。達成できたものもできてないものも色々です。

 

2016年 「本を出版する」

2015年 「腹回りのダイエット」

2014年 「博士のマーケットに出て、ポジションを得る」

2013年 「アメリカのアカデミアのスピード感の中で猛烈に研究する」

2012年 「アメリカのアカデミアにおいて実績を出す」

2011年 「ワークライフバランスを身につける」

2010年 「自分にとってのディシプリンプリンシパルを身につける」

2009年 「海外進出」

2008年 「博士取得に専念」

2007年 「組織としてのマネジメントを学ぶ」

2006年 「マネジメントにおけるリーダーシップを身につける」

2005年 「多数の学会発表、論文の執筆を行う」

2004年 「ネットワーキング理論に強くなる」

2003年 「財務に強くなる」

2002年 「意思決定における公平性を身につける」