レジュメの書き方
随分昔に別のブログに書いたレジュメの書き方。今でも役立つと思うので、このブログもupしておこうと思います。
就職活動、転職活動などをするにあたって、日本では履歴書の提出が求められる。一方米国では、この履歴書のことをレジュメと呼ぶがこの二つは似て非なるもの。本人がキャリアデザインを考えていくためには、この日米比較や有益であるように思う。ということで、本稿では、米国流レジュメをまとめるための重要ポイントをまとめてみます。
構成
一般的なレジュメにおいては、以下の内容が含まれることが多い。
- 氏名
- 連絡先 (住所、電話番号、メールアドレス)
- このレジュメでアプライしたい職種
- 自分の売りを箇条書きで3点ほどまとめる
- 職歴・活動暦 (期間、職位、業務内容と達成点)
- 学歴・学位
日本の履歴書では、必要な情報を全般的にまとめるという特色が強いが、米国のレジュメでは自分が本当に強調したいと思うところにフォーカスすることが重要。
職位ではなく達成点を重視
日本の履歴書では、自分がどういう組織のどういう職位についていたかにフォーカスをあててまとめることが多い。米国のレジュメでは、それぞれのキャリアパスにおいて自分自身がどのようなことを達成してきたかという具体的な項目を記入する。採用する側から見れば、職位から得られる情報は少なく、実際何を達成したかによってその人物の能力を測る訳であるから、その達成点にフォーカスすることは重要であると言えよう。なお、チームで活動していたとしても、あなた個人として達成できたことは何かを問われる。
内容は簡潔に
レジュメは必要なことを如何に簡潔にまとめるかが求められる。一般的にはレターサイズ(A4) 2ページ程度にまとめる能力が求められる。レイアウトなどを工夫し、必要な情報を1ページに収める能力が求められる。また見出しの設定、ボールド体、文字サイズの変更、箇条書きなどを活用しながら、読みやすいレイアウトにすることが必要である。レジュメは多く語るよりは少なく語る方が良いのである。逆に言えば、あなたの全てのことを言う必要はなく、強調したいことに特化すれば良い。
「レジュメが汚れる」
大学生でキャリアに悩んでいる人と接していて感じることの一つに、プロジェクトを渡り歩く人が多いということがある。しかし一つのプロジェクトで何を達成したかを示せない状況で、新しいプロジェクトに移ったことをレジュメに記入したところで評価はされない。そればかりか、こういう状態のことを「レジュメが汚れる」と表現する。実績が出るまでやりとげる人材かどうか、それがこのようなレジュメの表記によって分かるのである。
過去ではなく未来をまとめるもの
日本では古いものから新しいものの順番で経歴をまとめるが、米国では新しいものから古いものの順番で経歴をまとめるが、ここも大きなポイントである。レジュメというのは、未来の職を探していくものである。従って日本の履歴書に見られるような過去の経歴だけをまとめてもどのような未来を作っていきたいかが見えないのである。
うそはつかない
一般的にはレジュメの内容をもとに、あなたのことを良く知っている人に連絡をとり、あなたの評価について問い合わせることが多い。この行為のことを「referenceをとる」という。従って、レジュメにうその内容が書かれていればすぐばれてしまうので、内容を記載する際は、うそはつかないことが求められる (当たり前のことである)。
以上履歴書とレジュメの日米比較をしてみた。本稿ではレジュメが良くて履歴書は駄目だ、ということを主張することが目的ではない。日本の履歴書には、また別の良さがあるはずである。しかしこの比較をすることにより、自分自身のキャリアや自己PRを検討するにあたって重要な要素を含んでいると感じたためまとめてみた。本稿が皆さんのキャリア検討や自己PRのまとめにお役に立てれば幸いである。