Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

Innovation Challenge


Innovation Challengeとは?


2月24日から3月3日の一週間は、米国では"Entrepreneurship Week"というものが開催されています。これは、Entrepreneurshipに関するイベントをこの1週間にまとめて色々と開催する週ということだそうです。

http://www.entrepreneurshipweekusa.com/home-flash.asp


このプログラムの一つに、"Innovation Challenge"というものがあります。これは、世界規模のInnovationとCreativityを競うコンテストです。具体的な課題としては、世界中の各チームにあるobjectが送付されてきて、そのobjectのvalueを一週間で高める提案を考えて、Powerpoint 3ページ、もしくは3分間の映像にとめて、その内容のcreativityを競うというものです。

http://entrepreneurshipweekusa.goingon.com/configure/customize/1


Stanford Technology Ventures ProgramのTina Seeligより声をかけてもらって、「きっと面白いに違いない!」と思い、SIVラボとしても参加することにしました。
http://www.entrepreneurshipweekusa.com/activities/global.asp
にグローバルな参加組織ということで、Keio University, SIV Entrepreneurship Laboratoryって入っていますね。


具体的な課題

ところで、このObjectとは何かということは、コンテスト開始時まで秘密なんです。何だろうと思って楽しみにしていたら、送られたきたのは。。

想定の範囲内といえば範囲内ですが、これからvalueをあげる提案を考えるのは結構大変ですね。慶應からは合計7チーム参加しました。それぞれのチーム、色々と創意工夫していて、良く色々と考えるなぁと思いました。

ちなみに現在審査中ですが、この審査は以下の観点から評価を行い、ホストごとに優秀チームを決定することになっています。

  • Most money generated
  • Social value generated
  • Creativity
  • Degree of risk taken
  • Degree of entertainment


各チームのエントリー


以下、各チームのエントリーです。

                                    • -

team 1:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team1.wmv


team 2:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team2.ppt


team 3:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team3.ppt


team 4:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team4.ppt


team 5:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team5-1.ppt
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team5-2.JPG


team 6:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team6.mov


team 7:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/siv/i-challenge07/team7.ppt




感想

InnovationとCreativityを競うコンテストということでどんな課題設定かと思っていましたが、まさかPost-itとは。でも逆にこのくらい身近な者の方がむしろ色々とCreativeな発想が出やすいのかも知れません。確かPost-it自体、3Mの社内で何に使っていいか分からないような技術を活用して生まれたInnovativeな製品だったんですよね。

こういったプロジェクトを日々体験しているアメリカ人とこれから戦っていくのって結構大変だなぁと改めて思いました。私の来年度の授業でもこのコンテストの課題を参考にしたプロジェクトをやってみようかなと思っています。

ばたばたした状況で、ホストをお引き受けしたので、参加者、審査員の皆様にご迷惑をおかけしてばっかりでしたが、私としても貴重な体験をすることができました。皆様、ご協力どうもありがとうございました。


来年へ向けて

ところで、Entrepreneurship Weekって全米でこれ以外にも色々なプログラムをやっているんですね。
http://junseita.com/mt/archives/2007/02/entrepreneurshi.html

色々なプログラムを参考に来年はSIVラボでももっと色々なことを仕掛けてみたいなと思います。