Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今更ながらTwitter

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今更感もありますが、今回イノベーション系のカンファレンスに2つ参加して改めて思いましたけれども、世の中のtwitterの普及度は、予想を上回っていますね。完全にtipping pointを超えたように思います。イノベーション系での研究でも、twitterをイノベーシ…

ウィーンにて英語論文の書き方ワークショップに参加しました

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自分にとって英語での論文を書くことはまだチャレンジングで、今一つ踏み切れない状況でした。今回、ISPIM2009の事前プログラムとして、「英語論文の書き方」というワークショップが、6月20日、21日と開催されていたので、「ちょうど良い!」と思って、ちょ…

英語版のBlogを始めることにしました

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今年度になって、日本人の新しいネットワークを広げることはやめて、なるべく海外の人(特に米国人)とのネットワークを広げることを意識的に心がけています。名刺交換した人も、今年度に入ってからは日本人以外の方が多いです。ところで今回海外出張に来て、…

2009年のInnovation Event Calendar

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本日より、10日ばかりヨーロッパ出張に行ってきます。グラスゴーとウィーンにて開催されるイノベーション関連のカンファレンスに参加するためです。最近は、世界中でどんなカンファレンスが開催されているか大枠様子がつかめてきました。次はそれぞれのカン…

英語を学ぶためのお勧めの本

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最近英語力を高めるために色々な本を読んでみていますが、特に以下の2冊はお勧めです。 aとtheの底力 -- 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界作者: 津守光太出版社/メーカー: プレイス発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 46回この商品…

企業者ネットワーキングの世界 -MITとボストン近辺の企業者コミュニティの探究

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私がインキュベーションを研究対象として捉えるようになって、最も影響を受けた本はこの「企業者ネットワーキングの世界」でした。この本読んでから、すっかりネットワーク理論にはまりました。 企業者ネットワーキングの世界―MITとボストン近辺の企業者コミ…

ケース・スタディの方法

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経営学の分野で研究を進めようとすると、ケース・スタディ法が有力な手法となります。その分野のバイブルと呼ぶべき本は、Yinによる「ケース・スタディの方法」です。 ケース・スタディの方法[第2版] (マーケティング名著翻訳シリーズ)作者: ロバート・K.イ…

アントレプレナーシップ分野の論文の著名論文

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アントレプレナーシップに関する論文は、イノベーション関連に比べると少ないものの、それでも沢山あります。論文データベースである"ISI Web of Knowledge"を使って"Entrepreneurship"に関する論文で引用数の多いものを検索すると以下の通りです。とりあえ…

イノベーション分野の著名論文

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イノベーション関連分野の論文で著名なものに一通り目を通しておく必要があります。以下は、論文データベース"Web of Science (Citation Index)" ("ISI Web of Knowledge")から検索した"innovation"分野の引用ランキングのトップ10です。ここ最近これらの論…

 「産学連携 「中央研究所の時代」を超えて」

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最近、研究に関する文献をいろいろと読んできています。勉強会で私の研究に関連する文献の輪読を行っていますが、レジュメを作成してますので、せっかくなのでそれらのレジュメをuploadしておこうと思います(自分の備忘録と後の検索の効率化のためも含む)。…

SFCの学生は勉強していない!?

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SFCの学生は勉強していない!? 最近家に閉じこもって、色々な本を読みまくる毎日を過ごしていますが、色々なことを勉強すればするほど、自分は学部から修士の間に、如何に文献を読んでいなかったかということを痛感します。世間では「SFCの学生は優秀」、「SF…

理工系学生の研究室の呪縛からの解放が、日本の未来のイノベーションに必要不可欠

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はじめに 今日たまたま理工学部の学生と話す機会がありました。彼女の進路相談だったのですが、私自身、理工系の学生がどんな生活を送り、何をモチベーションにして、将来にどんな不安を感じていて、どんなことに悩んでいて、どんなキャリア展望を持っている…

梅田さんの「残念」発言に思うこと

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ここ1週間ブログでは、梅田望夫さんの「残念」発言が炎上しつつあります。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html あまり巻き込まれたくないな、と思いつつも、このようなときに自分なりの「正論」を述べておくことは、自分のような…

イノベーション学者であるからこそ守るべき伝統

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私はイノベーション学者を目指しています。イノベーションというのは、既存の価値観を破壊し、新しい価値を生み出すことを指します。「創造的破壊」こそイノベーションの本質です。さて、イノベーションというのは社会にとって善なのでしょうか、悪なのでし…

技術の知見を持たない人が、(技術)イノベーション産業に貢献できるのか

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理工系人材が(技術)イノベーション産業をリードするべき 今まで漠然としたまま自分の考え方を曖昧なままにしていましたが、やはりはっきり自分の意見を示した方が良いと思うので、明確に言うことにしました。私自身、技術系くずれなんで、こんなことを言うの…

プロフェッショナルの流儀 -「シリコンバレーから将棋を観る」を読んで

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はじめに 梅田望夫さんの「シリコンバレーから将棋を観る」を読みました。私は、正直子供の頃に遊びで将棋を指したことはあるものの、この分野に才能があったとも思えず、その分野からすっかり離れていますし、今現在将棋の観戦に興味がある訳でもありません…

KBC Brand-New Challengeへの期待

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私がSIVを離れて1年以上経ちますが、それ以降のpost SIVのエコシステム全体の進化の中で最もすごいものを一つあげろと言われたら悩まずに、KBC実行委員会の"KBC Brand-New Challenge"を選ぶでしょう。この"KBC Brand-New Challenge"は、2008年度からスタート…

仮説「大学発ベンチャー制度は、大学のイノベーションの促進の阻害要因となっている」

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ちょっと過激なタイトルにしてみましたが、私は最近研究でこんなことを考えています。大学においてその研究成果であるサイエンスを商業化するためには、イノベーション・パイプラインにのせて実用化までもっていかないといけない訳ですが、そのときの最大の…