Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

あけましておめでとうございます。 2018年の新年の目標

あけましておめでとうございます。今年も新しいことに色々とチャレンジしていきたいと思います。

 

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毎年、その1年の目標を決めています。2002年から毎年やっているので、今年で17年目。目標自体が達成できているかは別にしても、よくもこれだけ続いているものです。

過去16年の目標を振り返ってみると以下の通りです。その時々に悩んでいたことが何だったかを振り返る良いきっかけになります。前半はプロジェクトや組織のマネジメントの悩みが多かったことが分かり、後半はアカデミア、それも海外で戦っていくことの悩みが多かったことが分かります。

ここ3年くらいの「腹回りのダイエット」「本を出版する」「国際共著論文の量産」は、完全に達成しきれてはいないのですが、その年にスタートしたことを継続することで、少しづつ先に進みつつあります。それにしてもこうやって見返すと、時間がかかってるもの、まだまだ足りないものも多数あるけれども、でも大きな流れでいうと、目標で目指した方向に進みつつあるように思います。やっぱり目標を立てることはとても大事。


2017年 「国際共著論文の量産」
2016年 「本を出版する」
2015年 「腹回りのダイエット」
2014年 「博士のマーケットに出て、ポジションを得る」
2013年 「アメリカのアカデミアのスピード感の中で猛烈に研究する」
2012年 「アメリカのアカデミアにおいて実績を出す」
2011年 「ワークライフバランスを身につける」
2010年 「自分にとってのディシプリンプリンシパルを身につける」
2009年 「海外進出」
2008年 「博士取得に専念」
2007年 「組織としてのマネジメントを学ぶ」
2006年 「マネジメントにおけるリーダーシップを身につける」
2005年 「多数の学会発表、論文の執筆を行う」
2004年 「ネットワーキング理論に強くなる」
2003年 「財務に強くなる」
2002年 「意思決定における公平性を身につける」

 

今年の目標は、「コンフリクトの調整能力を高める」ということにしようと思います。今まで、色々なプロジェクトや仕事を回してきましたが、常に自分を守ってくれるメンター的存在の人がいました。でも最近は、自分が年齢を重ねてきたこともあり、自分自身が全面に立って責任者になることも多くなり始めています。自分のプロジェクトがそれなりにインパクトを持ち出すと、どうしても他のプロジェクトや他者への影響も出てくる。もっといえばコンフリクトが発生してしまうことも思った以上に増えています。そのような中で、相手のニーズや思いも考えながら、全体が最適化できるような解決方法を探っていくことが重要です。日本社会で活躍している人はこの能力に長けている人がとても多いと思うし、自分がまだまだ未熟な部分かなと思います。その意味でいうと、自分は常にプレイヤーとして振舞ってきたのですが、ある種のマネジャー的要素がかなりの比重になってきているのだと思います。こうやってみると、2002年の「意思決定における公平性を身につける」と繋がる点も多く、自分の人生のフェーズにおいても、少し原点回帰な部分があるのかもしれないなと思います。