Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2016年を振り返って

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皆様、今年1年も大変お世話になり、ありがとうございました。毎年、年末にその年の1年間を振り返って、10大ニュースをまとめています。今年も色々なことがあった1年でした。新しい環境の中で、とっても素敵な出会いがたくさんあって、特に新しい環境において、快く迎えて下さった皆様に深く感謝しております。最近、活動の幅が広がっていくと、今まで以上に多くの皆様にご迷惑をおかけすることも増えていて、反省が多い1年でもありました。

 

1. 日本帰国

今年最大の変化は何と言っても5年半住んだアメリカを離れて、日本に戻ってきたことだと思います。進路を決めるにあたっては、米国にもう少し残るか日本に戻るか、日本に戻る場合にはどういった形か、ということを最後の最後まで本当に悩みました。幸いなことに、いくつもの選択肢をいただいて、色々悩み、色々な方にご相談して結論を出しました。

日本に戻ってきて、自分がうまくやっていけるか不安があったのですが、思った以上に日本での生活も楽しいです。ただ、海外で頑張っていた頃の迫力が自分になくなっているという危機感も持っています。今海外で頑張ってる人と会うと、自分から「現役感」が失われていると感じることもあります。引き続き、気を引き締めて頑張っていかないといけないと思っています。

今回の帰国では、飛行機のアップグレードして、ちょっと贅沢して帰ってきました。

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2. GRIPS助教授就任 / 研究室運用開始

今年の4月から政策研究大学院大学(GRIPS)の助教授になりました。慶應にいた頃も助手や助教をやっていたので、faculty positionは初めてではなく、自分の中では教員に戻ったという気分の方が強いです。ただ、はじめての国立大学で、教員としても独立して研究をしていく立場(米国でいえばPIになれるポジション)なので、新しい挑戦も沢山あります。

六本木の一等地のキャンパスで、とても広い個人研究室をいただきました。最初は広く感じていたのですが、家具や荷物がどんどん増えて、最近は随分汚なくなってしまっていますが。

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3. 授業「科学技術とアントレプレナーシップ

GRIPSで「科学技術とアントレプレナーシップ」という授業を担当しています。この授業は新規の授業で、私にとってもシラバス含めて授業構成をゼロから作るということで新しい挑戦です。この授業は私が専門としている研究分野と直結しているということで、本当に力を入れて授業準備をしました。この授業内容は本にもまとめたいと思っています。また授業には様々な方々が聴講でいらして下さって、この分野のコミュニティも生まれつつあります。

 

4. UC San Diego客員助教授&授業

日本に戻るにあたってどうしても嫌だったのが8月の東京の暑さ。とてもsurviveする自信がありませんでした。そんな中で、UC San Diegoで今まで教えていた授業を日本に戻ってからも継続して教えるお話をいただきました。本務先の了解も得て、夏学期はサンディエゴに住んで、引き続きビジネススクールで授業を担当しています。僕にとっては、日本に戻っても米国で教えられるチャンスは貴重で、これからも大事にしていきたいと思います。ちなみに今までは、「講師」として教えていたのですが、本務先で助教授ポジションについたことに伴い、UC San Diegoでのポジションも客員助教授となりました。日米両方で、これからも頑張っていきたいと思います。

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5. 博士学位授与式

博士を取得したのは昨年でしたが、博士の学位授与式には出ていなかったので、この6月にサンディエゴに行って、参加してきました。レガリアもレンタルではなく購入しました。今後日本でも卒業式で必要に応じて着たいなと思っています。

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6. SciREXコミュニティとの出会い / サマーキャンプ

日本では、科学技術政策の研究をしたいと思っていました。GRIPSは、SciREX (「科学技術イノベーション政策のための科学」)事業の総合拠点でもあります。GRIPS以外にも、東大、一橋、京大・阪大、九大の5拠点、6大学が相互に連携しています。このコミュニティに参加するようになって、他分野の方々と連携することが増えて、とっても刺激的です。特に各拠点の若手からミッドキャリアの研究者に優秀な人が沢山集まっていて、今後も一緒に研究していきたい人が沢山います。SciREX事業は、どんな形でグローバル性を高めていくか、研究・教育の水準をあげていくかといった課題はあるものの、今では僕にとってはすっかり愛着のあるコミュニティになっています。これからもこのコミュニティの発展に貢献していきたいと思います。

ところで、今年は一橋が幹事校であったサマーキャンプに運営メンバーとしても参加したのですが、この場がとっても楽しく、それがこのコミュニティに愛着を持つ大きなきっかけとなりました。

 

7. SFC中高つながり再び

最近すっかりご無沙汰していた母校である慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部(SFC中高)との関係が再び深まった1年でもありました。シリコンバレーにいる間に、SFC中高の後輩が色々な形でサポートしてくれたことは、母校への愛着を思い出すことのきっかけでした。そして何より、今年の1月にSFC中高教諭の尾上さん他がスタンフォードに視察で来訪して、色々なアポイントのコーディネートをお手伝いしました。これからの学校の新しい形を探っていくための視察です。その過程で、学校の未来のあり方、教育やカリキュラムのあり方などを先生方と議論する機会が沢山ありました。そして日本に戻ってからもそういった議論が続いています。

僕にとって、SFC中高の未来を議論の輪に参加することは、母校への貢献としてやりたいことの一つです。そして中高の教育のあり方を考えるということは必然的に、未来社会がどうなっているかを考えていくという思考訓練でもあり、SFC中高のためだけではなく、自分の様々な活動においてもとても大事な思考の土台となっています。

1月にSFC中高卒業生@シリコンバレーの交流会から始まり、色々な先生方と交流したり、SFC中高卒業生@六本木勤務者の交流会をやったり、卒業生の公演にいったり、本当に母校の卒業生・教員と関わることの多い1年間だったと思います。

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8. 大学トップマネジメント研修

GRIPSでのプロジェクトとして、「大学トップマネジメント研修」に携わっています。これはサンディエゴにいた頃から少しづつ準備してきたもので、今年度ようやく形になりました。僕は、この研修の中でも「サンディエゴ研修」の責任者をしています。

「大学トップマネジメント研修」は一言でいうと、日本の未来の大学の経営者を育てるプログラムです。日本の大学は、色々な制度改革をしたけれども、まだまだ経営人材が足りないという問題意識が発端です。1年以上前に、UC San Diegoで海外研修を受けられるかと相談されたときに、色々悩んだのですが、UC San Diegoで30年近く地域連携担当の副学長をやっていたMary Walshokにコーディネートしてもらえるのであれば、UC San Diegoでやる意味があると思って、何ができるか動き始めました。

そんな訳で、昨年から仕込みを初めて、今年も夏のサンディエゴ滞在中はこのプログラムの中身をつめるミーティングを毎週のように行うなど、かなりのパワーを割いてきました。ようやくこのプログラムも形になりつつあります。

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9. 日米の架け橋としての仕事

日本に戻ってきても、サンディエゴやシリコンバレーとの架け橋になるような仕事をしています。7月にはUC San Diegoの東京オフィスが開設しましたが、その側面サポートを色々な形でしてきました。11月にはStanford APARCの日本でのalumniのイベントをローカルホストとしてorganizeして、ネットワーク強化に努めました。その他、UC DavisのMartin Kenney氏、UC San DiegoのMary Walshok氏など、私が米国時代に交流の深かった方々が日本にいらした際に、こちらでのローカルホスト役などを務めています。

今まで仕掛けてきた日米連携が色々な形で具現化した1年でもありましたので、来年は更に発展させていきたいと思います。

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10. 宮井克己さんのご逝去

サンディエゴでずっとメンター的にお世話になっていたUC San Diegoの医学部名誉教授の宮井克己さんが癌になられたということを7月にお聞きしました。本当は8月のサンディエゴ滞在中には、宮井さんの研究室に遊びにいって飲みながら色々お話させていただくつもりだったのですが。。8月の滞在中にご自宅にお伺いして二人切りでゆっくりお話させていただく時間をいただきました。そして、この11月にサンディエゴにて亡くなられた、というご連絡をいただきました。

僕は宮井さんから学んだことが沢山あります。サンディエゴで辛いときも、宮井さんのようなダイナミックな人生を過ごされた方が近くにいたことはとても大きな精神的な支えでした。亡くなられた後に改めて宮井さんの存在の大きさをかみしめています。

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おまけ1: ドローン

この夏のサンディエゴ滞在中に新しいことをやりたいなと思って、ドローンを購入して操縦できるようになりました。3D Robotics + GoProというサンディエゴ関連ベンチャーの組み合わせです。

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おまけ2:  自作ビール

この夏のサンディエゴ滞在中に新しいことをやりたいなと思って、自家製ビールを作りました。結構おいしくできた。"Miramar"となずけました。 

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Farewell in Silicon Valley - March, 2016 ご挨拶

3月25日に、Silicon Valleyの皆様にfarewellを開催していただき、たくさんの皆様にご参加いただきました。その際のご挨拶をまとめました。

 

はじめに
まず初めに幹事のお二人に御礼申し上げます。実は今回、何人かの方からお別れ会をと声をかけていただいたのですが、そういった会がいくつも乱立すると日程的に大変なのと、なるべく一つに統合すると、皆様にとっても良い交流の場になるのではないかと思いました。田内君はSFC中高の後輩で、この半年間もっとも良く飲んだ仲でしたし、一番無理をお願いできる、ということでお願いしました。そしてもう一人の笹井さんはStanford APARCでご一緒させていただいていて、シリコンバレーに広い人脈をお持ちなので、ぜひと思いご協力をお願いさせていただきました。


シリコンバレーとのご縁
僕が今回シリコンバレーに住んだのは半年なのですが、なんでこんなに色々な人とネットワークが広いのか、という質問を良くいただきました。これにはいくつかの経緯があります。
まずサンフランシスコという町は祖父母が60年前に住んでいた場所です。60年前というと、シリコンバレーがまだシリコンバレーが呼ばれる前の時代です。街中には昔祖父母が住んでいた家やらオフィスやら叔母が通っていた学校などがあります。そして叔母がサンフランシスコに永住している関係で、子供の頃から毎年夏はサンフランシスコに呼んでもらっていました。だから例えば子供の頃に何度も連れて行ってもらった遊園地がGreat Americaだったりします。そんな訳で、子供の頃からとっても慣れ親しんでいるのがベイエリアでした。
そして、慶應義塾大学の助手として大学のインキュベーションの仕事をするようになってからは、毎年数回はシリコンバレーを訪れていました。特に本日いらして下さっている大澤さんには2002年にシンガポールでお会いして以来、シリコンバレーで色々な方をご紹介下さって、僕のネットワークを広げて下さいました。
2004年にはJTPA主催のシリコンバレーツアーが開催され、僕は第1回の参加者でした。そのツアーは今日いらして下さっている村山さんの大変なご尽力で立ち上がったものですが、そのツアーでは当時のシリコンバレーのオールスターの皆様が講師をして下さって、シリコンバレーのことを深く学ぶ大変良い機会でした。自分にとってのシリコンバレーに原点はこのツアーだったようにも思います。
2010年に渡米して、サイエンスベースのインキュベーションを学びたいと思い、指導教員のご縁でUC San Diegoに移りました。ここで5年間の博士課程を経て、日本に戻る前に、スタンフォードシリコンバレーにて仕事をしたいと思ったときに、以前UC San Diegoにいらした星先生にご相談して、こちらに移る機会をいただきました。
スタンフォードでは、半年間、星先生、櫛田さんにお世話になりながら、Stanford Silicon Valley New Japan Projectのコアメンバーとして活動してきました。
という経緯でしたので、実際にはシリコンバレーに半年前に来たというよりは、半年前にシリコンバレーに戻ってきたという感覚でした。


スタンフォードでの役割
今回のスタンフォードでの雇用は、初めから半年という前提でした。一般論として、半年だけの雇用というのは例外といえば例外のように思います。相互にとってメリットが少ないので。
どうしてこのような形で受け入れていただけたかというと、星先生のご意向として、僕が今後日本に戻っても、Stanford APARCと共同研究できる人がいた方がいいので、この半年間で、こちらの環境を理解し、連携する体制を準備しておいて欲しい、とのことでした。
この半年間はそのための土台作りということで、とにかく色々な方とお会いして、今後の連携のご相談をさせていただいてきました。
実際に、この半年間で、シリコンバレーとの共同研究・共同プロジェクトについて色々な可能性が膨らみました。APARCとのサイエンスポリシー・イノベーションポリシーの評価のプロジェクト、教育政策に関するプロジェクト、Entrepreneurial Universityの評価プロジェクト、デザイン思考とポリシーなどなど。池野さんとの出会いで、Bio Designとビジネス化についてどんな貢献ができそうかご相談させていただいています。桝本さん・赤間さんが進めていらっしゃるSilicon Valley Japan Universityにも自分が貢献できることがないかと思っています。また、APARCの日本のOB/OGのとりまとめもしていきたいですし、その他こちらで出会った多くの方々とご一緒したいことがたくさんあります。


今後、日本にて
4月からは日本のポリシースクールにて、「科学技術とアントレプレナーシップ」という政策の授業を教えます。その後、ビジネススクールに移って、「テクノロジーマネジメント」の授業を担当します。それと同時に、UC San Diegoの客員助教授を兼務して、8月にはUC San Diegoでも授業を持ちます。ですので、シリコンバレーの皆様にはぜひ8月にサンディエゴに遊びにいらしていただければ、と思っています。色々な場所ご案内しますし、シリコンバレーとサンディエゴのエコシステムがつながる良いチャンスとも思っています。
そして最後に、Stanford Silicon Valley New Japan Projectのコアメンバーも引き続き、櫛田さん、星さん、ダッシャーさんと共に関わることになりましたので、これからも引き続き、シリコンバレーにも頻繁に来ることになると思います。
ということで、この半年間で僕自身にとっては、今後スタンフォードシリコンバレーと連携していく基盤が作れたということなので、今回、farewellということではありますが、お別れという訳ではなく、今後の活動を進めていくにあたって、今日いらしていただいた皆様と一緒に色々な活動をやらせていただくスタートの場にしたい、と思っております。
シリコンバレーに半年いて感じたのは、ボランタリーに相互に協力するカルチャーの重要性です。今回聖光学院の生徒たちと関わる機会を外村さんや、本日いらして下さっている橋本さんからいただきました。シリコンバレーは、片側で競争の激しいビジネスの環境が重要な要素ですが、もう片側ではプロフェッショナルな人たちの相互のボランタリーな活動が、この地域の発展を支えている、ということを強く感じます。
僕自身がこれから日本に移った後に、シリコンバレーと日本の間で、こういったボランタリーなネットワークを作っていけるかどうか、とても大切と思っています。特にシリコンバレー在住の方々に、一方的なボランタリーな協力をお願いするのではなくて、相互にとって「互恵的な関係」になるための仕組み作りが大切、と思っています。日本の人は得てしてこの「互恵性」を忘れてしまい、相手の協力しようとする気持ちの根幹を考えずにお願いする人が多いので。ちなみに、このようなボランタリーなネットワークと、大学というプラットフォームは、うまい仕掛けを作ると、とても相性が良い組み合わせだと思っています。


最後に
結びにあたって、半年間のシリコンバレーの滞在で、自分のとって特に感謝したいネットワークが3つあります。それは出身高校である「SFC中高」、出身大学である「慶應SFC」、そして直前に5年間住んだ「サンディエゴ」の3つです。この3つの人的ネットワーク、そしてそのネットワークにいらっしゃる皆さんのサポートが、自分のシリコンバレーでの生活をより豊かで実り多いものにしてくれました。
最後に、本日お忙しい中、ご参加下さった皆様のご繁栄とご健勝を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 

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2016年「新年の抱負」- アカデミアとしての基盤作りのために

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あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。さて、毎年年初に、その年の目標を決めて宣言しています。以下が、過去14年の目標です。毎年よくこれだけ続いているな、と思います。

 

2015年 「腹回りのダイエット」

2014年 「博士のマーケットに出て、ポジションを得る」

2013年 「アメリカのアカデミアのスピード感の中で猛烈に研究する」

2012年 「アメリカのアカデミアにおいて実績を出す」

2011年 「ワークライフバランスを身につける」

2010年 「自分にとってのディシプリンプリンシパルを身につける」

2009年 「海外進出」

2008年 「博士取得に専念」

2007年 「組織としてのマネジメントを学ぶ」

2006年 「マネジメントにおけるリーダーシップを身につける」

2005年 「多数の学会発表、論文の執筆を行う」

2004年 「ネットワーキング理論に強くなる」

2003年 「財務に強くなる」

2002年 「意思決定における公平性を身につける」

 

達成できた年もできなかった年もあるし、でも割とその年に達成できなくても数年以内には大体できているような気がします。でも昨年の目標「腹回りのダイエット」はちょっと悲劇的に達成できなかった気がします。これでも、フィットビット買って、歩く量を気にしたり、腹筋用の器具を買ったり(買っただけで満足したという噂もある)、体重計頻繁にのって体重を気にしたり、全く努力をしなかった訳ではないんです。まぁ、前向きに解釈するとすれば、こうやって気にしていたから悪化だけは食い止められたという気もしています。ちょっとこの目標は引き続き、気に留めながらがんばっていこうと思います。

 

それで今年の目標については、結構悩みました。今年は色々と生活環境が変わることが見込まれるので、新しい環境に慣れていくことも目標だし。昨年色々なプロジェクトの中で、どんな人とチームを組むか、特に自分の仕事の方向性に会うメンバーとチームを組むこと、多様なバックグラウンドを持つ人の協働の場をつくることの難しさを身を以て体験したこともあるので、人を見る目をもっと養うということも課題だし。日米での仕事が増えていくのでそれをどうやって両立して、かつ相乗効果を出すかも大きな課題です。また、せっかく博士をとり終わって、研究以外のことにも目を向けられるフェーズになったので、アカデミアの知見を実践に活かしていく、というのも目標だし。でも自分のキャラクターを考えたら、いずれにしろ実践の比重は増えていく一方なので、いかにアカデミアとしての実績を増やしていくことの方が大事のようにも思うし。

 

という訳で、ここ数年ずっとやろうと思ってやれていなかった目標として、本を出版するというのがありました。特に、アントレプレナーシップイノベーションの研究のとっても先端的な分野をかなり色々学んでいるので、そういったことをまとめた本を書いてみたいなと思っています。この目標、今年1年で達成できるか分かりませんが、少なくとも今年1年で基盤は作っておきたいと思います。

 

2016年の目標: 「本を出版する」

 

 

2015年を振り返って

2015年も終わろうとしています。この1年は自分にとって、色々と変化の大きな1年でした。今年も例年と同じように、10大ニュースとしてまとめてみようと思います。

 

1. 博士を取得

やはり、今年最大の出来事は博士を取得したことだったと思います。大学生の頃から自分はいつか博士をとるんだろうなぁとおぼろげながら思っていて、慶應で仕事している頃に博士課程に通いはじめましたが、その後やっぱり米国で博士をとりたいと思い、2010年に渡米しました。渡米してからも、コースワークは本当に大変で、いつドロップアウトするかという恐怖の中での日々でした。そんな訳で、長い期間かけてようやく博士を取得できて、ほっとしています。博士取得にあたって本当に沢山の方々にお世話になりました。ありがとうございました。

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2. スタンフォードに移籍

博士取得後のキャリアをどうするか、実は色々な選択肢がありました。サンディエゴでやりたいと思うことが色々あり、現実的に残る話もあったし、日本の大学からもお声をかけていただくようになっていたし、米国でのキャリアを歩んでいくことも可能なラインですし。そんな訳で、僕がUC San Diegoで博士を取得して、その後スタンフォードに移ったというのは、表面的に見ればとても順調なキャリアに見えるかもしれませんが、自分の中では悩みに悩んだ選択でした。スタンフォードに移籍する機会を作って下さった皆様に御礼申し上げます。

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3. 科学技術・学術政策研究所国際客員研究官に就任

4月1日付けで、科学技術・学術政策研究所の国際客員研究官に就任いたしました。米国でのポストと同時に日本国内でのポストです。こちらは非常勤で、日本の科学技術政策に関わる研究活動を推進します。私のように日本に関わる研究をしている者にとって、日本の組織に研究の足がかりがあることはとても重要です。このポスト就任にあたってご尽力下さった皆様に御礼申し上げます。

 

4. 藤原洋さん UC San Diego EmPAC Fellow

自分がサンディエゴにいる間に色々と仕掛けたいと思ったことが沢山ありましたが、その一つが、自分が慶應にいたときのネットワークを活用しながら、サンディエゴのエコシステムへの刺激を生み出すことでした。自分が慶應にいた頃のネットワークを振り返って、どなたがサンディエゴのエコシステムと会うかということを考えたときに浮かんだのが、ブロードバンドタワーCEOの藤原洋さんでした。藤原さんには、慶應のインキュベーションの仕事をしている頃にお世話になっていましたし、僕が渡米するときには個人お別れ会もしてくださいました。という訳で、2週間、UC San DiegoのEmPAC Fellowとしてサンディエゴに滞在して下さって、色々なプロジェクトをご一緒させていただきました。その後の発展が楽しみです。

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5. サンディエゴ産学連携プロジェクト

今年いらして下さった藤原洋さん、昨年いらして下さった鈴木寛さんとの交流が、サンディエゴのエコシステムにとって色々な意味での起爆剤となって、サンディエゴを基盤とした産学連携プロジェクトが生まれました。色々なご縁が重なって5月にはUC San DiegoとJSPS(日本学術振興会)との共催イベントのコンセプト作りにも携わることができたし、そういった活動がきっかけとなって、サンディエゴ内外の多様なグループとのネットワークが広がりました。

実はサンディエゴを離れてからもそういったネットワークが有効に生きていて、来年以降もサンディエゴで色々なプロジェクトに関わることになりそうです。またUC San Diegoにおいても新たなポジションに就くことになりそうです。

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6. サンディエゴでの送別会

サンディエゴは9月中旬に引っ越したんですが、とっても多くの皆様がfarewellを開催して下さいました。合計で4回のお別れ会を開催して下さいました。自分の人生の中で5年間サンディエゴに住んだことはとっても大きな財産です。特にここで出会った方々との今後の関係が今後も色々な形で続いて発展していくだろうと思います。

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7. NBER Entrepreneurship Boot Camp

NBERという米国の経済学の研究者が集まる研究組織があるのですが、そこの若手育成のプログラムの選抜に選んでいただいて、1週間弱ボストンにいってきました。テーマはアントレプレナーシップということで、アントレプレナーシップに関わる論文を沢山読んで議論をしました。この分野の先端的な研究の概要を把握できたと思うので、その知見を色々な形で日本にもフィードバックしていきたいと思っています。

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8. シリコンバレーでの新たな出会い

シリコンバレーに9月に引っ越しました。もともとシリコンバレー慶應の仕事をしていた頃から頻繁に通っていた場所なので、もともとそれなりに人的ネットワークを持っている場所です。ですから、新たに移ったというよりも、戻ってきたという気持ちになるときもあります。とはいっても新たな出会いも沢山あります。こういった方々と出会えたからこそ、シリコンバレーに移ってよかったと思える出会いが沢山ありました。こっちに引っ越して、たった数ヶ月しかたっていないのに、色々な会の幹事をやらせていただいたり、とっても態度でかいというか、荒らしまくっているというか。でもこんな状況でも皆さん快く受け入れて下さるのが、やっぱりシリコンバレーなんだと思います。

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9. 妹の結婚式@ハワイ

妹の結婚式が6月にハワイでありました。久々に家族や親戚とゆっくり話す機会もあり、何よりハワイという場所の素晴らしさを知る良い機会でした。うちの家族は、僕以外みんなハワイに住んだことがあり、思い出の場所で、なんとなく僕は距離感を感じていたのですが、ようやく。

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10.  未来へ向けた意思決定と基盤作り

ネット上ではまだあまり詳しいことを申し上げられないのですが、自分のキャリアについてある一つの意思決定を今年の6月くらいにしました。グローバルな環境で仕事をしていくという基本路線は変わらないのですが、中長期的に日本との関係をどのように築いていくかということに関する意思決定です。その意思決定に基づいて、特に今年の後半は色々な形で動きました。今後のステップについては、今色々な仕事を抱えていて複雑なので、もう少し整理しないといけないのですが、随分形が見えつつあります。

この1年間でお迎えしたゲスト - もう何人来たかも数えられない。。

サンディエゴに来てからのゲストをブログでご紹介してましたが、よくみてみたら最後に更新したのは、去年の9月でした。そのときまでに47人のゲストが来ていたと記録されてます。さて、この1年、本当に収拾がつかないくらいたくさんのゲストがいらっしゃいました。思い出す範囲で備忘録兼ねて。漏れてたらごめんなさい。

もうとても人数など数えてる状況ではないです。この1年でいかに色々な人的交流がサンディエゴで生まれたかが良く分かります。まさに僕にとって、サンディエゴの集大成の1年でした。

 

2014年10月には、SFC後輩のあっきー来訪。

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10月下旬から11月上旬にかけては、UC San DiegoのEmPac Fellowとして、鈴木寛さん来訪。

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鈴木寛さんがいらしてるタイミングにあわせて、昔サンディエゴにすんでいた藤本さんがワシントンDCから来訪。

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年明けて2015年1月には、田路さん、福嶋さんが調査で再び来訪。ちなみに田路さんは3回目になるんだと思います。写真は、福嶋さんと二人でワイナリーにいったとき。

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2月上旬に、昔一度サンディエゴ三田会で出会ったLA在住の春木君が来訪。ここでその後色々と交流につながる、日本から出張中の新崎君を紹介されました。

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その翌週には、RodさんとShigeyaさんがサンディエゴ来訪。学会でいらっしゃったということでディナーをご一緒に。今思うと、このときにお二人が、5月のイベントにいらしていただくという話の方向性が見えたのでした。

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2月中旬には、5月のイベントの打ち合わせのためにJSPSサンフランシスコオフィスの皆さんが。2次会ではダウンタウンのバーに飲みにいきました。

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2月下旬には、藤原洋さんが2回目のサンディエゴ視察ということで来訪。今回ブロードバンドタワーの方や、FVCの方を伴って来訪。

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FVCの皆さんと。

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藤原さん滞在中に、裏では、三菱地所でご一緒してた平川君が出張で来訪。二人でバーにいきました。f:id:kanetaka:20150819164708j:plain

 

そしてその後、鈴木寛さんが再びサンディエゴに来訪。今回は東大の学生を伴ったバイオメディカルイノベーションの視察でした。

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そして鈴木寛らん来訪にあわせて、KBCの学生たちもサンディエゴへ。写真はFVCの人たちと一緒にティファナへいったとき。

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3月上旬には樺澤さんが、大阪大学の仕事でUC San Diegoへ来訪。樺澤さんは何回目の訪問だろう。

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翌週には、阪大の兼松さんともディナーへ。f:id:kanetaka:20150819165128j:plain

 

4月頭にはRady OBの山本しんちゃんが出張でサンディエゴへ。

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4月上旬には、UC San Diego EmPac Fellowでいらした千本さん。IR/PSとしてお呼びしたゲストで、便乗させていただいて、ディナー等をご一緒させていただきました。あとサンディエゴ動物園のサファリパークにも。

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そして、千本さんがお帰りになるタイミングで、藤原さんが3回目の視察ということで来訪なさいました。千本ご夫妻と藤原さんと4人でディナー。

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藤原さん3回目の視察のときの内輪でのmixer。

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5月上旬には、カンファレンスでいらしてるということで、東北の竹井さん。谷川さんのご紹介でお会いすることができました。二人で一緒にダウンタウンのバーへ。

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その翌週には、ユーグレナがUC San Diegoと共同研究を始めたということで、担当の方に友人経由で紹介してもらったところ、取締役の鈴木さんがちょうどいらしているということでディナーをご一緒に。

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そして5月中旬から下旬には、藤原洋さんがUC San DiegoのEmPac Fellowということで2週間強滞在なさいました。

写真は、ティファナの3D Roboticsにて。

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特に、UCSD/JSPSイベントの際には、本当に色々な方々がゲストとしていらっしゃいました。僕の研究、分野に関わるという方々という意味では、AMED理事長の末松さん。少人数で、末松さんにとってのサンディエゴでのメンター的存在である宮井さんとディナーをさせていただきました。その他、GRIPS/NISTEP隅蔵さん、Rodさん、Shigeyaさん、樋原さん、樺澤さんなど、今まで、サンディエゴというキーワードで交流させていただいた多くの皆様が、このイベントにはいらっしゃいました。WIDEの江崎さん、ピアニストの山岸さんも藤原さんが呼んで下さって、楽しい時間を過ごさせていただきました。ブロードバンドタワーやFVCの皆さんも。日銀元総裁の白川さんもいらしていて、1年ぶりにご挨拶をさせていただきました。

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藤原さんのFellowとしての滞在中、一瞬シカゴにいらしてる間に、千葉商科大学の橋本さんが、UCLAからサンディエゴに遊びにいらっしゃいました。寿司大田にご一緒に。

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藤原さんのFellowとしての滞在期間の後半には、KBC OBの石崎しんや君が、卒業旅行的(?)にサンディエゴに来訪。彼も何回目だろう。3、4回は来てると思います。

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6月に入ってからは、以前にサンディエゴに赴任していた友人が出張でサンディエゴに来てランチ。ご本人の希望により、これは誰かは内緒。

 

6月上旬に、九州大学の谷川さんが、QRECセンター長の後任の方とご一緒に来訪。こちらでのアポイントのアレンジをお手伝いしました。谷川さんも3、4回いらしているんじゃないかと思います。

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7月には、オハイオ州立大学の博士課程に留学中の吉本郁君が来訪。彼とは2年前にミシガンの夏期プログラムで知り合いました。

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7月中旬には、藤原洋さんのプロジェクトを進めるために、ブロードバンドタワーの方々が再び来訪。

 

その翌週は、サンディエゴに在住していて、今はダラスにいる新井君が来訪。

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7月下旬にはRodさんのご紹介で、祖父江さん来訪。同じ興味・関心を共有しているということでずいぶん盛り上がりました。

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8月上旬には、シリコンバレーでずっと働いていらして、ずっとお目にかかりたかった小野さんがサンディエゴにいらっしゃって、奥村さんが調整して下さって、ディナーをご一緒しました。

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8月中旬には、東京大学の合田さんがサンディエゴに学会でいらっしゃってるということで、松崎さんのコーディネートの飲み会に便乗させていただきました。

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こうやって振り返ってみると本当に激動の1年でした。そして、ずいぶん多くの方にあってます。ゲストの方の中には、僕がサンディエゴにいることがきっかけでいらした方もいれば、他のきっかけでいらしてご紹介いただいて交流をさせていただいた方もいます。こういった皆さんとサンディエゴで交流させていただくにあたって、本当に多くの方々に支えていただきました。感謝しています。

 

やっぱりこうやって1年を振り返ると、僕が後1ヶ月でサンディエゴを去るというのは、ある種のサンディエゴのコミュニティの一部にとって、「一つの時代の終わり」なのかな、という気がします。これから、どんな新しい時代が始まるのか、とても楽しみです。

 

という訳で、defense準備の現実逃避にちょっと最近のゲストをまとめようと思ったら、すさまじい量で随分時間かかってしまいました。ま、defenseのスライドは完成しているので良しとしましょう。

NBER Summer InstituteのEntrepreneurship Working Groupに参加しました

NBER Entrepreneurship Boot Campの参加者は、NBER Summer Instituteの中でEntrepreneurship Working Groupに招待されました。

WGプログラム: http://conference.nber.org/confer/2015/SI2015/PRENT/PRENTprg.html

全体プログラム: http://www.nber.org/sched/si15

 

アントレプレナーシップに関する研究の先端を把握するためにとっても有益でした。研究プレゼンテーションと共にdiscusstantのプレゼンテーションも鋭い指摘が多く、とても学ぶことの多い場でした。

 

発表テーマは以下の通り。

特に最初の発表は僕の研究ととても近い分野でした。

 

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NBER Entrepreneurship Boot Camp に参加中

今週は、NBER Entrepreneurship Boot Campに参加するために、ボストンにきています。

米国には NBER (National Bureau for Economic Research、全米経済研究所)と呼ばれる民間の経済学の研究組織があります。米国中の優秀な研究者が集積している研究組織といって良いかと思います。多数の米国の大学教員がこの研究機関を兼務しています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/全米経済研究所
http://www.nber.org/

この研究組織は色々な分野を扱うのですが、そのうちの一つがアントレプレナーシップ。毎年、NBER Entrepreneurship Research Boot Campという若手 (博士学生・ポスドク・アシスタントプロフェッサー辺り)を対象にしたこの分野の研究の最新動向を学ぶためのキャンプがあります。少人数でのセミナーで、カフマン財団が旅費・宿泊費等を負担してくれます。今年は主催者曰く例年以上にcompetitiveだったようなのですが、おかげさまでacceptしてもらえることができました。

カンファレンスのスケジュールは以下のリンクの通りで、5日間のcampのために60本の論文を事前に読むことが事前課題となっています。Josh Lerner、Ajay Agrawal、Scott Sternを始め、僕の研究分野でのスター教授が集まっている場なので今からワクワクします。このコミュニティは僕の分野において、本流中の本流です。

プログラム: http://conference.nber.org/confer/2015/ERBCs15/program.html

僕は経営学のバックグラウンドなので、今回のように経済学の方々からも認めてもらえるのはとても嬉しいことです。米国においても、研究実績が認めてもらえるようになってきたことを実感します。

アメリカに来て、僕の分野のトップの研究者との交流を深めていきたいと考えていましたが、着々とその環境が実現しつつあります。

ちなみに、このcampに参加するにあたっては、事前に60本近くの論文を読み込んでいくことが条件です。印刷した論文を全部つむと以下のような感じになります。どの論文もとても面白くて、"State of the Arts"という感じです。この内容をうまく日本に伝えるような本を書けるかも知れないなと思いつつあります。

 

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