Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

もうすぐSIV Relay Blogが完結 -想い出に残ったブログ集-


SIVラボが終結するにあたって、SIV Relay Blogも2008年3月末を持って完結します。3月末がちょうど150号。最終回は私が執筆したいと思っています。ご存じのない方のために、SIV Relay Blogは、以下のページにバックナンバー一覧がまとまっています。
http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives.html

SIV Relay Blogは、2004年9月にスタートしたので、もう3年以上が続いています。はじめたときはこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。SIV Relay Blogを依頼する際には、執筆者の方に以下のようなお願いをしています。

SIVではインキュベーションの活動は「人と人との活動」が生み出すものと考え、今までお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、様々な活動と人物を紹介をするために、SIV Relay Blogを掲載しております。SIVでどんな方と出会い、どのようなつながりが生まれたか、そのあたりを強調しつつ原稿をご執筆頂ければ幸いです。

別の言葉で言うと、SIVが拡大するにつれて、そこで生まれた「物語」を可視化して、皆様に共有することで、コミュニティ意識の醸成を図っていきたい、という目的がありました。おかげ様をもちまして、SIVコミュニティの中で、「SIV Relay Blog読んだよ!」という感想をいただくことが多くなって、当初の目的はかなり達成されたのではないかと思います。

さて、私が最終号を執筆するにあたって、今過去のすべてのブログを読み返しています。ここでは、このSIV Relay Blogの中でも、私自身が感動したものをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。まず、はじめに申し上げておきたいのは、執筆いただいたすべての号について素晴らしいメッセージをいただいたこと、ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。今回ご紹介するにあたっての基準は、その中でも私が思っている価値観と近く、特に気持ちが共有できたもの、ということであくまで私個人の主観で選んでいることをご了解下さい。

[011]R-STATIONプロジェクト活動内容と2ND GLOBAL START-UP@SINGAPORE 2004出場報告 - 高橋 拓也 (Takuya Takahashi)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2004/11/20041101_0538.html

SIVのグローバル展開の最初のステップの一つが、Global Startup@Singapore 2004にSFCの学生を送り込んだことでした。

このときの経験を高橋君は、

海外での異質な経験は、マインドセットを確実に変化させます。今年3月に行われたJTPA主催のシリコンバレーツアーでの体験が、自分の意思決定方法を変化させる最初のきっかけでした。意思決定の方法が意識的にも無意識的にも変わってしまい、今の自分に至ります。意識的に変化した点は自分で意思決定プロセスの変化を認識できますが、無意識的に変化した点に関してはプロセスがどう変化したのか自分は感じることなく、ただ意思決定の結果のみが以前と違うものになっています。考え方が変わったとは思えないのに、以前とは違う結論が出ていることがあるのです。不思議な感覚です。今回のシンガポールでの体験も自分のマインドセットにどのような影響を与えるのか、楽しみでなりません。このような機会を与え、サポートして頂いたSIVならびに会員企業の方々に感謝します。世の中に新しい価値を生み出す会社を立ち上げることによって少しずつ恩返ししていきたいと思いますので、今後ともご支援のほど宜しくお願い致します。

とまとめてくれています。SIVのグローバル連携に学生を積極的に巻き込もうと思った原点がここにあります。


[012]永遠のチャレンジ・スピリットを/松澤 修一(Shuichi Matsuzawa)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2004/11/20041108_2324.html

SIV立ち上げの際に一番お世話になった方のお一人が三井物産の松澤さんでした。SIVの理念を一緒に議論しました。このときに議論した理念が今の活動の根幹となっています。

松澤さんの

皆さんの人生の目的は何ですか?

これは本当に人によって様々なものだと思います。ただ、私は皆さんがチャレンジを重ね、自分の人生を自分で切り開く人間であってほしいと思います。まさにメンバーにこの情熱を持ち続けさせることがSIVのようなプロジェクトの存在意義ではないでしょうか。

という言葉にSIVの理念が象徴されているように思います。


[014]七夕祭での屋台運営を経験して/三木 友輔 (Yusuke Miki)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2004/11/20041122_0104.html

SIVの初期のアントレプレナー育成プログラムの一つである「七夕祭の屋台運営」に参加した三木君の投稿です。

私は来年以降もこのプロジェクトを、ビジネスの基礎を学ぶ位置づけとして継続していって欲しいと願います。このプロジェクトに関わってみて、ビジネスの本質は、規模の大きさ、スケールの大きさでそこまで変わるものではないのかもしれないと思いました。ビジネスは意思決定の連続だと言われていますが、実際私もリーダーという立場でプロジェクトをやらせて頂き、たくさんの人と出会って決断していくことで、毎日が意思決定の連続だと実感することができました。七夕の模擬店をビジネスとして運営してみる、この経験の中にビジネスのエッセンスのほとんどはつまっているのではないでしょうか。

という言葉を聞くことができて、このプログラムを立ち上げることができて本当に良かったと思いました。


[025]未来社会をまるごとインキュベートする/國領 二郎 (Jiro Kokuryo)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2005/02/20050221_0114.html


SIV代表の國領先生の投稿。SIVの方向性をどの方向に持っていこうかと悩んでいる中で、國領先生の

未来社会をまるごとインキュベートし、その中からビジネスを大量生産する。SFCならそれができるはずだと思っています。

という一言は大変心強く、勇気づけられるものでした。「未来社会をまるごとインキュベートする!」はそれ以来、SIVのキャッチフレーズとなりました。


[027]SIV卒業にあたって/綿貫 直子(Naoko Watanuki)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2005/03/20050307_0159.html

SIV立ち上げの立役者をあげろ、と言われたら、間違いなく初代事務局を担って下さった綿貫さんが入りますよね。そんな綿貫さん「卒業」するときの投稿です。

SFC Incubation Village研究コンソーシアムは今年度で一区切りをつけ、来年度から「SIVアントレプレナー・ラボラトリー」として新たな体制にて、研究活動を推進していく計画です。同時に、冒頭でもご報告いたしましたが、私はこの区切りをもって、SIV事務局員を退職いたします。「退職」というと、ちょっとさみしいので、「卒業」という言葉に置き換えます。
 今回、卒業するにあたっては、いろいろと悩みましたし、考えました。SIVに参加してくださっているみなさんが新しいことにチャレンジし、実現していく喜び、「アントレプレナー・スピリット」を目の当たりにして、私自身も新しい挑戦をしていきたい、と思い、卒業という結論に至りました。このSIV Relay Blogに参加いただいた方々の言葉も卒業を選択する後押しになってくれました。

このフレーズは、私が今回「卒業」するにあたっても、大変影響のあるフレーズでした。


[067]感謝して、期待して。/熊坂 賢次(Kenji Kumasaka)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2006/02/20060213_1819.html

SIV立ち上げから今まで、ずっとSIVを応援して下さった熊坂先生の投稿です。

そこで登場願うのがSIVである。いや、すでに登場していた、というのが正解である。SIVがここに至るまでにやってきた経験や成果に対して言えることは、ただ『感謝』の一言である。そもそもベンチャーが何かをほとんど知らないような学生たちを、いつしかベンチャーになりたいと思わせ、しかも彼ら自らの知恵でビジネスモデルを描くように訓練し、そしてベンチャーであることの倫理的な心得をきちんと学習させなどして、一人前のベンチャーに変身させようとしていた。そんな大変なことを、SIVはさりげなく実行している。しかもメンター三田会のようなお助けOBの森さんをはじめとしてものすごい人たちを、あたかもお友達かのように誘い、若さと老獪さが同居するベンチャー支援集団へと、SIV自体がどんどん進化している。ここには、ベンチャーの卵たちを熱く真剣にさせると同時にそんなかれらを支えることにもっと熱く真剣になる、という熱い真剣さの循環メカニズムが作動している。それがすごい。もちろんそれだけではなく、国領さんや飯盛さんのような百戦練磨のプロがいて、ベンチャーの卵たちを脅し?たり、すかしたりして、かれらのパワーを120%にまで引き上げ、しかも二人の脇にいる若いパワー全開の牧君が弾けて、全方位で走り回っている。こんな光景を遠くから眺めていると、SIVのみんなはなんて気持ちよさそうに、楽しそうに、仕事をやっているのだろう、と羨ましい気分になる。そして気がつけば、いつも丸の内で、おしゃれに会合をして、かっこいい。後はもう、ベンチャーの大変身をみるだけだ、とつい大きな期待をかけてしまう。ホリエモンが、こんなになってしまった以上、その次は、そろそろSFCから本格派のエースを登場させようか、という思いがどんどん膨らむ。

 このように、SIVが独自に「未来からの留学生」のインキュベーションをサポートしてきてくれたおかげで、SFC−IVというイノベーション・ヴィレッジが立ち上がろうとしている。SFCはつねにイノベーションを社会に対して起こすことをミッションとしているけれど、それを支えてくれるのがSIVのパワーとコミットメントなのだ。その意味で、SFC−IVが成功するためには、SIVが丸の内だけでなく地元SFCのイノベーション・ヴィレッジでも大暴れすることが大事なのだ。そうすれば、きっと「未来からの留学生」は、喜んで、自分たちの未来をデザインし、頑張ってベンチャーに挑戦し、そして新しい産業社会の創造に貢献してくれるはずだ。と、ついつい、期待してしまう。

というお言葉には、大きく勇気づけられました。


[070]SIVリサーチ株式会社取締役就任にあたって/浜本 幸一(Kouichi Hamamoto)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2006/03/20060327_1653.html

SIV発展の立役者であるはまこーのブログ。はまこーがいてくれたからこそ、私がいつも前向きに新しいことにチャレンジし続けることができました。

そんなはまこーの

 今はまだ私自身が支援をする者として不足している部分が多々ありますが、だからといって完璧な体制づくりをまって活動を始めようとすれば、いつできるかわかりません。
今後も色んな方々にご迷惑をおかけし、ご指導いただくことになるかと思います。 それでも「起業支援」という形で私なりの夢を私なりの方法で事業として行い、夢を実現したよい一例となれればと思っております。

という一言は、まさにEntrepreneurshipで、ぜひ学生にも語り継いでいきたい言葉です。


[094]卒業に寄せて-keep looking, don’t settle-/村上 拓也 (Takuya Murakami)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2007/02/20070213_1328.html

ずっと一緒に活動してきたたっくんが卒業するときの投稿です。

SIVが主催していたコンテストを見ていて素敵だなと感じる事は、そのビジネスプランが見せる世界観を評価対象としていたことでした。他のビジネスプランコンテストでは収益性や実現性が評価の中心です。すごいなと思えても、感動するようなプランは多くないように思えます。SIVのコンテストの案件は、事業性という観点では決してレベルは高くないかもしれませんが、行間から垣間見れる世界観だけは負けないものがあると思います。誰にも負けない世界観を持ちつつ、具現化するための手法をSIVで吸収していって下さい。

という一言は、まさにSIVが目指しているものを体現しています。大学がなぜインキュベーションをするのか、ということの本質はここにあるように思います。


[099] 卒業に寄せて “これからの僕とSIV”/花崎 智弘 (Tomohiro Hanazaki)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2007/03/20070320_1148.html

1年生のときからSIVに携わっていて、SIVの歴史の生き字引でもある花崎君が卒業するときの投稿です。

 このSIV Relay Blogを書くにあたり色々考え、色々自分の頭の中で描いているものがクリアになってきました。
 単純に言うと僕はSFCが物凄く好きで、そんなSFCでベンチャーの支援をしているSIVラボもSFCと同様に僕にとって思い入れのあるものなのです。

という一言は、同じ目標を持っている仲間なんだな、と実感することが改めてできました。大人と学生が一緒に協力しながら、活動を拡大することができたんだな、と改めて思います。


[101] SIVラボへの期待/村井 純(Jun Murai)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2007/04/20070403_1039.html

SIV立ち上げからずっとお世話になっていた村井先生。

その村井先生から

 SIVアントレプレナー・ラボラトリーは、慶應義塾の多様なインキュベーションに関連する活動の中で、フロンティアとしての役割を果たしてきた研究グループです。SIVアントレプレナー・ラボラトリーは、慶應義塾の中で、いわばフロントエンドとしてのチャレンジを研究活動として行っています。その研究活動の成果は、今後の慶應義塾全体におけるインキュベーションやアントレプレナー育成、また、広い意味での社会への貢献や接点の拡大を推進していく中での「出発点」と位置づけられます。

というメッセージをいただいたことは、大変勇気づけられて、今後もがんばろうと思う原動力となりました。


[102] 卒業―就職によせて―/坂田 勝信(Katsunobu Sakata)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2007/04/20070410_1313.html

1年生のときからずっと一緒に活動してきた坂田君。あんなに頼りなかった坂田君も、卒業する頃にはすっかり頼もしい仲間になりました。

そんな坂田君が、

私はSIVラボにいて、ビジネスコンテストに携わり、起業準備へ移る案件のキッカケ作りができたことを誇りに思います。
 この四年間を通して、過去四回のビジネスプランコンテストに関わってきました。その四年間の継続的な開催が多くの学生の案件を海外のビジネスプランコンテストや起業準備に参加させるきっかけとなりました。音力発電の速水さんは、SIV Business Plan Contest 2005に参加したことで起業することができ、寄付トレースシステムを作成したクマールさんはSIV Business Idea Contest 2005 2nd Half の最優秀案件です。
 また、このような案件が他のビジネスコンテストに受賞し、起業化に向けて進んでいるのもSIVラボの持つ多面的な支援があってです。SIVラボには牧さんやメンター三田会をはじめ、多くの教員の方々も参加しており、実地を通して学んだアドバイスが受けられる環境が整っています。私もビジネスコンテストのスタッフとして、その一環を担えたことを誇りに思っています。

という言葉を書いてくれたことは、本当にうれしく思いました。

また、

これからの社会人生活、SIVラボが体現しているプラットフォームのイメージを忘れないようにしたいと思います。
 「大学で学んだことは社会人になったら役に立たない」とよく言われますが、SIVラボで体験した経験はビジネスの場面においても役に立つのではと思います。なぜなら、ビジネスも人と人との協力なくしては成り立たず、SIVラボにおいても事務局長の牧さんを始め、メンター三田会や教員の方々と起業家を目指す塾員が、「新事業の創出」に向けて、協力しあう姿があるからです。

という言葉は、私自身考えるものがありました。SIVを立ち上げたころはなかなか仲間が増えず日々悩んでいたんですが、それがいつの間にか、仲間が増えて、その仲間が「協力しあう姿」を学生に見せることができていたんだ、とはじめて気づいた瞬間でした。


[112] 生みの親、IAB。育ての親、SIV。/関山 和秀 (Kazuhide Sekiyama)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives.html

学部4年のときにSFC Entrepreneur Awardに応募してくれた関山君。彼とはこんなにその後も一緒に活動することになるとは当時思っていませんでした。

そんな関山君の、

 優れたシーズは一朝一夕でできるものではありません。シーズを育むには「諦めず、ひたすら継続すること」が重要であり、また、それが一番難しいことだと思います。スパイバープロジェクトでの研究開発は、まさに失敗の連続でした。このまま研究を続けていても、おそらくクモ糸の実用化なんてできないのではないか、と、何度となく諦めそうになりましたが、挫けず継続しました。試行錯誤を繰り返した結果、修士卒業間際に、人工的にデザインした合成クモ糸タンパク質の繊維化に成功することができました。また、量産システムもあと一歩の段階にまで到達することができました。何故諦めずに継続し続けることができたかといえば、それはアントレプレナーアワードで獲った特別賞に「おまけ」で付いてきた、応援して下さった方々からの期待に応えなければならないという「責任」があったからです。熊坂教授はシーズを育てていくことがいかに時間のかかることか、そして、それを諦めず続けていくことがいかに難しいかを知っていて、その困難を乗り越えるための活性化エネルギーを、「特別賞」とその「責任」というかたちで与えて下さったわけです。熊坂教授をはじめとするSFC教員陣の懐の深さがなければ、スパイバーは特別賞を受賞することができなかったし、特別賞を受賞していなかったら、スパイバープロジェクト自体がここまで進展することはなかったと思います。今になって改めて、「やっぱりSFCって最高だなあ。」と思います。

という言葉は、SIVを続けてきて本当に良かったと思う一言です。このような舞台装置を学生にいつまでも提供し続ける場であり続けたいな、と思います。

[135] 牧さん、SIVから学びたい/谷川 徹(Toru Tanigawa)

http://www.siv.ne.jp/publication/blog/archives/2007/12/20071204_1019.html

私がSIVの活動をする中で、おかげ様でかなり外部とのつながりも増えています。大学でインキュベーションに携わる方は多数いらっしゃるのですが、志やその活動を見ていても「なんだかなぁ。」と思う方がほとんど。その中で、「この人は本物だ」と私が尊敬し、ロールモデルとさせていただいているお一人が九州大学の谷川さんです。

そんな谷川さんにブログを書いていただきました。

2000年から2年間スタンフォード大学に籍を置き、ハイテクベンチャーを次々に生み出すシリコンバレーのカルチャーやスタンフォード大学のシステムを研究していた私は、九州大学で産学連携や地域、大学からの起業支援の仕事をしているのだが、より多くのヒントを得たくて4年前の第一回REE Asiaに参加した。シンガポールで開催されたこの会合には、日本からは私を含めて4人のみの参加だったが、そのとき初めて会ったのがSIVの牧さんだった。色浅黒くやや茶髪で若い牧さんの第一印象は“今風の軽いノリの若造”と言う感じで、とても慶應大学のインキュベーションを代表するSIVを実質的に引っ張る凄腕事務局長とは見えなかった。

 ところがこのとき飛び込みで、慶應のインキュベーションシステムの試みを堂々とプレゼンし、参加者から注目されたところから私の彼に対する印象、評価は徐々に変わっていった。すなわち産学連携、ベンチャー支援という同じフィールドにいることもあって、その後、国内外の学会や起業支援関係の各種催しで頻繁に彼に遭遇するようになったのだが、そのいずれでも彼はSIVの活動を積極的に広報し目立つ存在であった。またそれにも増して驚いたのは、そのSIVの活動内容が毎年質量ともに拡大・発展していることであり、そのような活動を実現してきた、彼の小柄な体に秘めた強力なエネルギーと意欲に感嘆したのである。産学連携関係の集まりにおいては、およそ“ベンチャー“とは縁遠そうなオジサンが多い中、若いものの彼こそが本物、と思った次第である。

第一印象と、その後の印象のコントラストが面白く、私のイメージをうまく表現して下さっていると思い、大変うれしく思いました。


まとめ

という訳で、今回は私が感動したSIV Relay Blogについて、いくつかをとりあげてみました。もちろん、他にも勇気づけられる投稿が沢山ありました。でも、今このブログを読み返してみると、今回のセレクションは結果的には、私がやったことを褒めて下さった方のエントリーに感動した、ということで、私の単純な思考回路が改めて明らかになったということなのかも知れないなぁ、と思いました。