Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

SIVRGという勉強会を作ることにしました - 要は博士取得のための場です -


いよいよ、SIVも終結を迎えつつあり、来年度の博士取得専念のための準備を一歩一歩進めてます。D論を書くために新しいデスクトップを買いました。デュアルディスプレイのマシンで、快適に作業を進めることができるようになりました。

と形からばっかり入っても仕方ないので、きちんと博士の研究を進めることができるように、樺澤さんと宮地さんにお願いして、「私の博士の進捗状況を聞き、いじめて、プレッシャーをかける会」というのを作ることにしました。お二人にお時間をとっていただいて、2週間に一度研究発表+輪読を行う予定です。場所は21cクラブ、夕方2時間くらいを想定しています。終了後は飲み会ということで。

2週間ごとに、私は必ず研究発表を行います。それと同時に毎回私の博士論文に必要な先行研究等の文献について議論する場にしたいと思います。

私の研究テーマも、少しづつ焦点が絞られつつあります。「大学型インキュベーションにおける同窓会ネットワークの活用 - オープンで高連結なネットワークの生成と活用 -」ということで、データを取り始めています。

具体的には、

  • メンター三田会と他同窓会支援組織の比較
  • 全国の大学のインキュベータの同窓会ネットワークの利用状況調査
  • 大学発ベンチャー企業の同窓会ネットワークの利用状況調査
  • 三田会の同窓会特性調査

を行う予定です。


輪読で読んで、議論したい文献も結構沢山あります。このリストを作ることも大事な研究ですが、後100冊くらいあります。とりあえず、大至急まとめたいのは、以下の4冊です。

  • 飯盛義徳(2007) 『地域情報化プロジェクトにおける協働メカニズムの探求』、慶應義塾大学大学院経理管理研究科博士論文
  • 金井壽宏(1994) 『企業者ネットワーキングの世界-MITとボストン近辺の企業者コミュニティの探求』、白桃書房
  • 山岸俊男(1998) 『信頼の構造―こころと社会の進化ゲーム』、東京大学出版会
  • 野沢慎司(2006) 『リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本』、勁草書房


ちなみに、この「私の博士の進捗状況を聞き、いじめて、プレッシャーをかける会」では長すぎて、スケジューラに入力するのも面倒なので、昔使っていたグループの名前で、SIVRG (SIV Research Group)と仮に名づけることにしました。

興味ある学生がいればぜひ参加してもらいたいと思っています。でも今回は、ただ勉強するだけではなくて、一緒に活動して、具体的に研究としてアウトプットを出すことに興味のある人、という条件にしようと思っています。以下のような学生にお勧めです。

  • 「インキュベーション」を研究テーマとしてみたい人。必要な文献及び研究手法が学べます。
  • 「ネットワーク」を研究テーマとしてみたい人。必要な文献及び研究手法が学べます。
  • インキュベーションに携わっていて、背景となる知識を持ってみたい人。
  • 色々な事象を分析する手法を学んでみたい人。
  • 理論からどのように「デザイン」するか、という方法論を学んでみたい人。


日程についても、少人数の勉強会なので、全員が出れる日を柔軟に調整したいと思います。