研究手法、知的生産法、家族論、シンガポール、ネットワーク
最近、博士の研究のためや、色々と勉強したい、ということで、日々色々な本を乱読しています。博士の学生らしく1日に本を1冊は読むことを目標に日々がんばってます。せっかく読んだ本なので、全く記録に残さないのももったいないし、一方できちんと書評を書こうとすると面倒になって続かなくなってしまう。ということで、このブログで、数行のコメントをつける形で、読んだ本を紹介しようと思います。数冊たまったら記事をまとめるということで。
実はこのブログ、affiliateの設定もしています。どうせならaffiliateでも少し稼いでみたいと思うので、このブログを読んでその本を買いたいと思った方は、ぜひこのブログのリンク経由で購入いただくようお願いします。
こういう知的な生活、かなり楽しいですね!
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2008/01/21
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 426回
- この商品を含むブログ (255件) を見る
樺澤さんから紹介された本。読書は何の役に立つのか、どのように乱読すると効率良く色々学ぶことができるのか、などがまとまっています。やや偏っている印象もありますが、あまり読書をしない人に読書を薦めるための名著だろうと思います。あまり本を読まない人(長尾さんとか)に、お勧めです。
- 作者: 鳥越皓之
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/02
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
文学部の渡辺先生からご紹介いただいた本。サザエさんをベースに、家族やコミュニティのネットワークの在り方について論じています。実は、サザエさんの話はあんまり出てきていない気もしたけど。地域コミュニティや家族論を学ぶのに良い本だと思います。僕のベンチャー支援における同窓会ネットワークの研究と、家族論の研究って、見ている事象が違うだけで、背後にある理論の共通項は思ったより多いんだ、ということが良く分かりました。
- 作者: 案浦崇
- 出版社/メーカー: 学文社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
三菱地所の仕事で7月にシンガポール出張します。地域クラスター創造のためのモデルとしてシンガポールの事例を学ぶためです。向こうでも色々なインタビューをしますが、その前に事前知識を仕入れておこうと思って、読みました。シンガポールにおける情報産業、科学技術政策、新教育制度などを含めた経済発展の仕組みがまとまっています。 分析というよりは、事例の記述の本というイメージです。シンガポールの事例が網羅的にまとまっているのですが、もう少し分析的な文献を引き続き調査中です。
- 作者: 田尾雅夫,若林直樹
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
飯盛先生からお勧めいただいた本。「組織」と書いてあるが、社会科学系の研究の手法全般について詳しく解説した本。自分にとってバイブルになりそうな本です。社会科学系の研究をしている人であればぜひ読んでおいた方が良いでしょう。これから研究を始めるときに、手法が分からないという人にもお勧め。RQの立て方、調査対象の選択、データ収集の方法、データの分析手法、レポートの作成などのテーマが網羅的に掲載されています。
- 作者: 渡部昇一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/04/23
- メディア: 新書
- 購入: 37人 クリック: 561回
- この商品を含むブログ (134件) を見る
学者としていかに知的な生活を過ごすかを学びたいと思って読みました。主に本をたくさん読む生活とはどんな生活かを具体論でまとめています。インターネットの時代になり、知的生活の在り方も随分変わったので、やや古い感じもしますが、古き良き学者生活をまとめているように思います。
地域医療におけるコミュニケーションと情報技術―医療現場エンパワーメントの視点から (SFC総合政策学シリーズ)
- 作者: 秋山美紀
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
國領研究室の先輩でもある秋山さんの著作。博士論文をまとめたものです。医療の現場にITを導入した際に、ITシステムをどのように設計するとどのような効果があるのか、ということをまとめたものです。社会科学の良い研究ってこういうことを言うんだな、と痛感しました。自分の博士論文の構成を考えるにあたっても参考になるところが多々ありました。この本の構成を今後参考にさせていただきながら、博士論文へ向けてがんばろうと思います。
つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)
- 作者: R.アクセルロッド,Robert Axelrod,松田裕之
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 1998/05
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
反復囚人のジレンマを用いて、なぜ長期的な関係を持つ場合には協調が生まれるかを論じた著作です。同窓会ネットワークがなぜ協調が生まれやすいかということをゲーム理論ですっきりと解明してくれています。日常生活で、人とのネットワークを大事にしている人たちにお勧めな本です。どんな状態だと強調が生まれやすいか、ということが良く分かります。