「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」はなぜ日本で売れているのか
Tina Seeligの「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」が日本でかなり売れています。本国での米国以上の売れ行きのようです。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
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Tinaとは、2004年にシンガポールで開催されたREE ASIA 2004で最初に出会って以来、その後北京、バンコク、ソウル、スタンフォードなどのカンファレンスでお会いしてきました。私のアントレプレナー教育法の多くはTinaから学んだものです。
そんなTinaが1年前に"What I Wish I Knew When I was Twenty"という本を出したので、早速読んだのですが、この本いつ和訳が出るかなぁと思っていたら数カ月前にやっと登場したようです。この本英語でも読みやすいのですが、日本語でも英語でも、どちらでもお勧めな本です。
この本、面白いものの日本でどこまで売れるかなぁと思っていたのですが、Amazonで瞬間風速的にベストセラーに入ったり多くの書店でも、ベストセラーコーナーに並んでいます。
せっかくなので、本人におめでとうメールを送ったところ、「なぜ日本でこんなに売れたのか知りたい」と言っています。
色々な人に意見を聞いたところをまとめてみると、
- この本を紹介しているWebサイトが日本語で多い。グーグルで検索すると、1,100,000ヒット数となる。かなり多くの人がブログで紹介してる。
- 米国の大学の授業、というだけで興味を持つ日本人が多い。
- 本のタイトルがシンプルで印象的である。
- この本に出てくるメッセージはクリアで日本人がまさに求めていたもの。多くの日本人がそのように今は振る舞っていないけど、本当はそう振る舞いたい、と思うようなことが書かれている。
- ブックカバーにある「何歳でも人生は変えられる」というキャッチフレーズは日本人に刺さりやすい。
というところかと思います。
ちなみに、日本人とアメリカ人のハーフで、サンフランシスコ育ちの従兄弟にこの本を先日プレゼントして、「どうしてアメリカより日本が売れたんだと思う?」と聞いたら、第一声に、「20歳という言葉が日本では大人になったという特別な意味を持つ。アメリカでは法律的には成人は21歳。もしくは18歳で大学行く。20歳という年齢に特別な意味を感覚的に持たない。この著者はアメリカ人なのに何で20歳にしたんだろう。」とのこと。この理由は自分の中でもっとも「なるほど!」と思うものでした。近いうちにTinaに「なぜ20歳にしたの?」と聞いてみなくては。
その他、この本がなぜ米国より日本で売れているか、理由を思いついた方はぜひお教え下さい。
ちなみにこの本に出てくる中国の話は、そのとき僕Tinaと一緒に中国にいました。私のことを良くご存じの方は、私が授業で使ってた手法やメッセージなど、Tinaから如何に影響受けてきたかが良くわかる本です。
「日本で出版記念講演会やれるといいね」という話を本人にしたら、そういう話しも出ているそうです。Tinaは日本にまだきたことないので、ぜひ呼べたらいいな、と思ってます。
Tinaとは世界の色々なところで会ってるので、懐かしい思い出沢山です。
バンコクでのカンファレンスの前日に街で一番高いビルの屋上のバーにて
スタンフォード大学に学生連れていってTinaの研究室を訪問