海外にいて改めて思う日本の良さ
アメリカ社会で暮らしていると、アメリカの良さを目の当たりにすることが多く、つい日本と比較して日本は駄目だ、という論調になってしまいます。もしくはちょっとアメリカの良さを言うだけで、日本は駄目だと相手に伝わってしまいがち。でも、本当は日本には日本にしかない良さが沢山あると思います。海外にきたからこそ分かる日本の良さは沢山ある。日本人はもっと日本に自信を持たなくてはならない、と改めて思います。僕はもともと、日本のために何ができるかということをずっと考えていましたが、海外に住むとその気持ちはより強くなります。自分が感じた日本の素晴らしさをまとめてみようと思います。
まず第一に日本は伝統のある国だということです。伝統というのはときにしがらみになり人々を苦しめます。イノベーションを阻害することもあります。でも僕は伝統があるからこそ、人々は安心することができて、そしてその安心感があるからこそ、リスクをとって新しいことにチャレンジできる側面もあるのだろうと思います。安心は一歩間違うとぬるま湯になります。でも本人が自分を律することができれば、日本ほど新しいことにチャレンジしやすい環境もないのではないかと思うのです。
第二にコミュニケーションコストが低いということです。日本は同質性の高い人によって構成されている国です。ある程度文化や常識も相互に共有されています。従って、わざわざ前提から説明しなくてもコミュニケーションをとることができます。これは大きなアドバンテージです。
第三に競争が激しすぎないということです。アメリカ社会は世界中から人が集まり切磋琢磨します。この競争は大変良いことだと思いますが、一方でメンタル的に病んでしまう人も多く存在します。日本のように競争と同時に協調を重視していることは大切なことです。切磋琢磨だけが人生の幸せではありません。人との信頼関係を作りながらがんばっていける日本の環境は大きな魅力だろうと思います。
第四は食生活です。日本の食事のおいしさは世界でもトップレベルです。やはりquality of lifeを考えた場合に食事のおいしさというのは人々に幸せを提供します。
第五は、まじめで勤勉な国民性です。何のかんのいっても、日本人はまじめに仕事をします。相手を裏切ることも少ないです。サービスレベルもある程度の期待値は必ず満たしてくれます。勤勉に働くことが当たり前のこととされています。この安心感は仕事をしていく上で極めて重要であろうと思います。
という訳で良く良く考えてみると、日本には世界に誇れる素晴らしさが沢山あります。これからもう少し深く掘り下げてみたいと思いますが、日本の持っているリソースをもっとうまく活用すれば、日本はもっと国際的にプレゼンスを出すことができるように思います。