「アトムとビットの新しい関係がイノベーションを民主化する」という話
来期のゼミで取り上げてみたいテーマは色々あるのですが、そのうちの一つは「アトムとビットの新しい関係がイノベーションを民主化する」という話。いわゆるメーカーズ・ムーブメントはどういう思想や技術背景で成り立っているのか、3Dプリンタがなぜ重要なのか、そしてエコシステムとしての深センはなぜ発生したのか。デザイン思考とも密接につながります。
僕はやっぱり最後、イノベーションというのは一部の金持ちや権威や知識層のものではなく、すべての人が携わることができるものだと信じています。インターネットはそれを実現したし、そのソフトウェアで実現できたことが、今ハードウェアにまで広がっている、という話。
このテーマを考えるにあたってのケースを扱いたいし、深センの専門家をゲストとしてお呼びしたいし、何よりゼミ生一人ひとりにメーカーになって欲しい。早稲田の理工学部キャンパスは、3Dプリンタが使えるようになっているし、ゼミでみんなでものづくりの体験してみたいです。
プレゼンテーションするときも、パワーポイントのスライドを作るような感覚で3Dプリンタでプロトタイプを作れるような能力は必須と思うのです。
さて、この動きを理解するためのおすすめの本はこんなところかと。

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FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)
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メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (NextPublishing)
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