Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

世界を飛び回った6年間 -インキュベーションをグローバルレベルに高めるために-


SIVラボの日本の他のインキュベーションコミュニティと比べて、決定的に大きな違いを一つあげろと言われたら、間違いなく「グローバル性」というキーワードがあったように思います。私自身がたまたま海外育ちということもありますが、SIVを立ち上げるときに、はじめからグローバルなネットワークを構築することを志向していたように思います。

この仕事を通じて、海外での活動を展開するチャンスに恵まれてきました。特に後半はかなりの回数海外出張に行かせていただきました。SIV事務局長を退任するにあたって、SIVを立ち上げてから今まで何回、海外に行ったかをスケジューラを見ながら数えてみたところ、結局合計35回でした。

ここでは、それぞれの海外での活動において、どのような活動を展開してきたかを振り返ってみたいと思います。ところで、海外出張の分布を見ると、後半に大きく偏っていることが分かります。これも、いかに年々海外ネットワークが拡大しつつあったかをしめす好事例であるか、ということですね。

以下のサマリーは、SIVラボそのものの出張を中心としながらも、関連した活動もあわせて、私の海外体験の全記録をまとめたものです。

暗中模索の1年目

[1] SGEC @Singapore (2002年7月7日(日)-11日(木))

"Stanford Global Entrepreneurs Challenge 2002"に参加しました。SIVを立ち上げて初めての海外出張。突然スタンフォードの学生からメールをもらい、シンガポールにて開催されるビジネスプランコンテストの世界大会に参加しないと声をかけられました。当時SIVではコンテストはやっていなかったので、チームを送り出すことはできませんでしたが、割田さん(当時総合政策学部4年)と二人でオブザーバとして参加することにしました。この大会に参加することで、海外のコンテストのレベルの高さを目の当たりにしたことが衝撃的でした。

この場で、Global Catalyst Partnersの大澤さんと初めて出会いました。このときのネットワークが後のSIV海外展開の基盤となった大切な出張です。ちなみにゲストスピーカーとしてStanford大学のTon KosnikやGrage VenturesのGuy Kawasakiも参加していました。

http://www.nus.edu.sg/occ/pressrel/0207/020712.htm


[2] APNG Camp @上海 (2002年8月27日(火)-9月2日(月))

"The 2nd Asia Pacific Next Generation Camp"に参加しました。JPNICの仕事として参加した、アジア・太平洋で次の時代のインターネットを担う若者が集うキャンプです。この募集をSIVの学生メンバーに流したところ、柴田君が応募。一緒に参加することになりました。SIVとは直接関係はないイベントでしたが、このときの経験やネットワークは、後のSIVの活動にも大きな影響を持っています。遠藤さん、史さんをはじめ、新しい出会いが沢山ありました。この出張中に村井さんにSIVの相談をして、励ましていただいたことを思い出します。

http://www.apng.org/xoops/modules/camp/2nd_index.php


[3] Silicon Valley視察 (2002年9月2日(月)-9日(月))

初めてのシリコンバレー訪問です。SIVの学生+研究支援センターの森澤さんと視察に行きました。シンガポールで出会った大澤さんが様々なネットワークを紹介して下さり、シリコンバレーのエコシステムを構成する色々な組織の視察を実現することができました。この出張から、大学発ベンチャー育成における「利益相反」の重要性を認識するようになりましたし、インキュベーションの基本的な知識を身につけたように思います。

リクルートの原さんの紹介で、スタンフォード大学のTLOを立ち上げたNiels Reimersさんに、Stanford大学のFaculty Clubにてお会いしてきました。


[4] AUTM @Orlando参加、Washington DC + San Diego + Silicon Valley視察 (2003年2月5日(水)-15日(土))

世界から大学の技術移転関係者が集まるカンファレンス"2003 AUTM Annual Meeting"に梅嶋さんと森君で参加した。AUTMというのは、"The Association of University Technology Managers"(http://www.autm.net/)の略で、世界の大学における技術移転担当者が集まりBest Practiceを共有するための会議です。フロリダ州のオーランド、ディズニーワールドの中で開催されました。インキュベーションというよりは、技術移転寄りのテーマが多いものの、得るものの多いカンファレンスでした。ちなみにMagic Kingdomのスペースマウンテンが窓から見える中で、カンファレンスに集中するのは結構大変でした。

http://www.autm.net/events/dsp.eventDetail.cfm?eid=27&mode=past

その後ワシントンDCにて、当時駐米公使を務めていた阿川先生とお会いした後、サンディエゴ入りしました。サンディエゴでは、University of California校のエクステンションであるCONNECTプログラム主催のイベントに参加した後、実務担当の方へのヒアリングを行いました。

http://www.connect.org/

シリコンバレーでは、SVJENのネットワーキングパーティに参加し、ここでGuy Kawasakiの講演"Top Ten Lies of Entrepreneurs"を聞きました。

http://www.svjen.org/


[5] APNG CAMP @台北 (2003年2月19日(水)-22日(土))

"The 3rd Asia Pacific Next Generation Camp"に参加しました。この回では、co-chairとして全体のイベントのコーディネーションを担当しました。私自身、海外育ちといっても海外のカンファレンスで、プレゼンをすることに慣れていた訳ではなかったので、このCampでの経験は結構後に役に立っています。

http://www.apng.org/xoops/modules/camp/3rd_index.php


基盤作りの2年目

[6] APNG CAMP @釜山 (2003年8月23日(土)-26日(火)

"The 4th Asia Pacific Next Generation Camp"に参加しました。この回では、"Technology Venture"の情報を相互交換するためのセッションを持ち、SIVの活動と関連付けはじめました。韓国の参加者との情報交換は有益でした。

http://www.apng.org/xoops/modules/camp/4th_index.php


[7] AUTM Tutorial, Boston, New York (2003年9月6日(土)-14日(日))

AUTMが年に1回、大学の技術移転担当者を対象としたチュートリアルを開催しており、"The AUTM Startup Business Development Course"に参加しました。要は大学の技術移転において、ベンチャー企業をいかにして輩出していくかをテーマにしたチュートリアルです。テクニカルタームで苦しみましたが、このときのセミナーが私の基礎知識となっています。

http://www.autm.net/events/dsp.eventDetail.cfm?eid=31&mode=past

終了後はボストンに行き、MITのEntrepreneurship Center、Industrial Liaison OfficeやIncTankを訪問し、大学におけるエコシステムのそれぞれの組織の役割について学びました。

帰りがけにニューヨークにより、ニューヨーク高を訪問しました。


[8] JTPAシリコンバレーツアー+視察 (2004年3月10日(水)-19日(金))

JTPA主催のシリコンバレーツアーに参加しました。ちょうど第1回目の参加者ということになります。シリコンバレーで活躍する日本人の皆さんのお話を聞いたり、Stanford大学、SLAC、アップル本社見学など有意義なツアーでした。SFCから何人もの学生が一緒に参加しました。梅田さんとこのときに初めてお会いしました。

概要: http://www.jtpa.org/event/svtour/000158.html
感想等: http://www.jtpa.org/event/svtour/000183.html

ツアー終了後は何日間か残り、学生と一緒に見学などをしました。鹿児島大学の石原田先生のご紹介で、Richard Dasher先生にもこのときにお会いしました。


[9] MIT $50K Global Startup Workshop @Cambridge (2004年3月25日(木)-30日(火))

MIT $50K Global Startup Workshpが、イギリスのケンブリッジ大学ホーマートン・カレッジにて開催されました。このワークショップは、世界中のビジネスプランコンテストの主催者が集まってBest Practiceを共有するための場で、今回初参加でした。その後台湾に何度も招待下さるJohnny Suと出会ったのはこの場でした。

http://www.mitgsw.org/history/2004.php


コミュニティ拡大の3年目

[10] REE ASIA 2004 @Singapore (2004年7月28日(水)-31日(土))

アジアで初めての開催となるREE ASIA 2004は、シンガポール国立大学にて開催されました。アジアの各大学のアントレプレナー育成の担当者が集まり、best practiceを共有する場です。シンガポール国立大学のアントレプレナーシップセンターのPatrickを情報交換をし続けていたこともあり、このカンファレンスの情報をいただきました。このカンファレンスがはじめてTina Seeligと会った場です。九州大学の谷川先生とゆっくりお話できたのも、このときが最初でした。SIVの活動をぜひ海外にPRしたいと思っていたんですが、なかなかそのチャンスがなく、最後に飛び込みで全参加者の前でプレゼンをさせていただいたのは今では良い思い出です。

http://ree.stanford.edu/asia/


[11] 2nd Global Startup @Singapore (2004年10月10日(日)-14日(木))

2年前からの悲願であった慶應義塾大学から国際コンテストへ参加者を送り込む、という夢がようやくここで達成することができました。SIV Business Plan Contest 2003で優勝した高橋拓也君と花崎智弘君の"R-STATIONプロジェクト"をこの大会に送り込みました。そのつきそいということで動向しました。それにしても、2か月の間に2回もシンガポールに行くとは思っていませんでしたが。GCPの大澤さんも審査員としていらしていました。結果は初戦敗退。世界のレベルの高さを改めて思い知る一幕でした。


[12] Vienna + Dubai (家族旅行) (2004年12月28日(火)-2005年1月5日(水))

家族がちょうどウィーンに住んでいたこともあり、年末年始にウィーンに行きました。ウィーンに行ってみたら、家族旅行でドバイにいくつもり、ということが分かり、一緒にドバイにまで同行しました。はじめてのアラブ諸国の訪問は刺激的でした。


[13] Dreamgate Price Babson Seminar @Boston (2005年3月14日(月)-20日(日))

Dreamgateの方と知り合い、日本のアントレプレナー育成を担う教員を養成するためのセミナーをバブソン大学にて開催するということで、頼み込んで参加させていただきました。この世界では最も有名な、Jeffery Timmons先生に直接指導を受けることができて、極めて有意義なセミナーでした。ちなみに、"October Sky"はこのセミナーで、Timmons先生が使っていたものを、SIVに移殖させていただいたものです。


[14] MIT $50K Global Startup Workshop 2005 @Abu Dhabi (2005年3月20日(日)-24日(木))

当時学部3年生だった濱本幸一君と一緒に、私にとっては2回目となるGSWに参加しました。場所はアブダビ。このような機会でもないと絶対いかなそうなところだけに貴重な体験でした。ちなみに私この年の正月にドバイにいっているので、2回もアラブ首長国連邦にいったことになります。

カンファレンスにただ参加して学ぶだけではもったいないということで、今回私はワークショップのパネリストをやらせて欲しいとリクエストを出し、「コンテスト運営におけるITの活用」と「ソーシャルアントレプレナーシップ」のセッションに参加しました。また濱本君はポスターセッションにおいて、SIV Business Contestの現状の説明を行いました。一歩一歩SIVの存在感が海外でも示せるようになりつつある時期、というところです。


インキュベーション実践開始の4年目

[15] REE ASIA 2005 @北京 (2005年7月5日(火)-9日(土))

アジアで2回目の開催となるREE ASIA 2005に参加しました。StanfordのTom Byersと出会ったのはこのカンファレンスがはじめてだったと思います。SIVの活動をPRしたいと思い、パネリストになりたいというリクエストを出していたのですが、Stanfordの壁は厚く、実現できませんでした。仕方ないので、SIVの英語版パンフレットを積極的に配りまわりました。なお、このカンファレンスでその存在を知ったのが、STVP Educators Cornerです。その後の私の授業で積極的に活用させていただいています。

ちなみに、カンファレンスが終了した次の日の早朝に、万里の長城で日の出を見ようというツアーを、何人かの教員と一緒に開催しました。帰りがけにバスが壊れるなどのハプニングもあり、今では良い思い出です。

http://ree.stanford.edu/asia/


[16] APEC-TIC100 他視察 (2005年8月18日(木)-25日(木))

突然、台湾のJohnny Suという人から、今度APEC-TIC100というイベントを開催するので、スピーカーとして招待したい、というメールをいただきました。突然のオファーだったので、なぜ私のところに連絡が来たのだろうと思い、疑問に思って聞くと、Johnny SuとはCambridge大学にて開催されたGSWにて会っていたとのこと。またシンガポール国立大学のPatrickが日本から呼ぶのであれば牧だろう、と推薦してくれたらしいです。

このイベントは、ビジネスプランコンテスト+アントレプレナーシップをテーマにしたカンファレンスの集合体、という感じでした。国内でのビジネスプランコンテストの水準を上げるためには、グローバル連携が重要で、そのためにAPECブランドを活用して人を集める、というような趣旨だろうと思います。確かに、国内で狭い視野でコンテストをやるよりも、質の向上の最も有効な方向だな、と思いました。

1週間ほど滞在し、カンファレンスでも、SIVの活動について積極的に話をさせていただきました。その他、小籠包、足裏マッサージなど、台湾の文化を満喫させていただきました。やっぱり、台湾の人が主催するカンファレンスのホスピタリティの水準は世界でもトップクラスですね。


[17] Idea to Product 2005 + Austin視察 (2005年11月2日(水)-7日(月))

Singapore国立大学のPatrickから、今度Idea to Productというコンテストのアジア大会をシンガポールで開催するんだけれども、慶應義塾大学からもチームを出せないか、というメールが届きました。面白そうな大会だとは思ったものの、すべてのコンテストにチームを送り出すことは、特に予算の面から悩ましいものがありました。結局、SIV Business Plan Contest 2004でファイナリストとなった浮津弘康君に話をしてみたところ、ぜひ参加したいとのこと。武石訓尚君とチームを組んで、シンガポールでのアジア大会に参加することになりました。私自身、国際コンテストのレベルの高さを知っていただけに、参加することに意味がある、ということもあり、私自身は同行しませんでした。しかし、結果的に彼らはアジア大会で2位を獲得し、世界大会への出場権を得ることができました。

ということで、11月にオースティンで開催されたのが世界大会で、今回は私も同行しました。Idea to Productというのは、従来のビジネスプランコンテストと違い、技術のマーケッタビリティを競うコンテストです。主催者のSteve Nicholasは、「このI2Pの目的は、1に教育、2に教育、3に教育である。」と明言しており、教育にフォーカスされているはずが、実際にはこのコンテストから多数のベンチャー企業が創出されています。本当に良いアントレプレナー教育ができれば、良いベンチャー企業が輩出できるはずで、「教育か新事業創出か」という悩みは本質的には、言い訳なのでしょう。教育を主眼にしたコンテスト、ということで、このコンテストでは、1日目は発表の練習を行いその後1日かけてプランを修正し、2日目の本番に臨む、という構成になっています。この1日間の作業で、多くの発表は見違えるように質が向上します。コンテストのブラッシュアップの質の高さを痛感した出張でした。


[18] Global CONNECT Annual Meeting @台湾 (2005年12月4日(日)-8日(木))

Global CONNECTは、毎年Annual Meetingを開催し、世界中のインキュベーション担当者が集まりBest Practiceを共有しています。SIVラボがGlobal CONNECTのメンバーとなり、初めて参加したカンファレンスでした。この際にSIVのインキュベーションモデルを皆さんに説明しました。多くの地域とのネットワークを構築することができました。


[19] AUTM、MSシリコンバレーツアー、視察 (2006年2月28日(火)-3月10日(金))

2006 AUTM Annual Meetingに参加しました。博士取得の要件として国際発表を行うということで、SFCにおけるノウハウライセンスの事例について、ポスターセッションにて発表しました。

その後は、マイクロソフト主催のベンチャー支援プログラムの米国ツアーに途中参加しました。シアトルとシリコンバレーの2か所をまわるツアーなのですが、私は日程の関係上、シリコンバレーからの途中参加となりました。マイクロソフトの研究所の他、ヒューレットパッカードの本社の見学などをしました。ヒューレットパッカード社のヒューレット氏とパッカード氏の執務室は、歴史的な場として感慨深く拝見しました。Open Doorポリシーというものがありますが、本当に二人の部屋はドアをしめたことがないようで、ドアをあけた位置のドアの下とその他で床の変色の仕方が全く違う。ヒューレットとパッカードはそれぞれ別の執務室がありますが、その間にドアがあり、席に座って少し姿勢を変えるだけでお互いに目があわせられるようになっている。執務室に社員がコインを寄付するスペース。などなど色々な物語があります。

その後は、SIVの学生たちと合流して、シリコンバレーツアーを行いました。たっくん、はまこー、浮津君、てっちゃん、ロン君、久子ちゃん、工藤君らとシリコンバレーの主要な場所を回りました。


質の向上を目指した5年目

[20] REE ASIA 2006 @Bangkok (2006年6月24日(土)-29日(木))

REE ASIAも3回目の参加ということで、今回はBangkokです。カンファレンスが始まる前日のEarly Birds飲み会でTina Seeligと一緒に飲み、次の日の午前中に一緒にバンコク観光をしたのは良い思い出です。千葉君と一緒に行きました。このカンファレンスはちょっと内容が薄くなりつつあり、色々と問題意識を持った回でもありました。でも、ずい分このカンファレンスでもレギュラーメンバーになりつつあり、色々な人とのコラボレーションの話をし始めています。

REE ASIA 2006: http://ree.stanford.edu/asia/


[21] TIC 100 & APEC-TIC 100 & 視察 (2006年8月25日(土)-9月3日(日))

Johnny Suが再びTIC 100に招待してくれて、スピーカーとして参加しました。今回はKBC実行委員会の学生の有志の皆さんと一緒に参加して、台湾でのコンテストがどのように行われているのかを一緒に視察しました。アーティセルの中山さんや樺澤さんも部分参加して、すっかりSIVコミュニティは大所帯での参加となりました。毎晩学生たちと一緒に台北市街で飲み歩いたのは良い思い出です。原田君、森君、浮津君、花崎君、長尾さん他沢山の学生が参加しました。学生たちにとっても、inspireの多いツアーとなったようです。


[22] REE USA 2006 (2006年10月22日(日)-27日(金))

REE ASIAに参加し続けている中で、やっぱり本場のStanfordでのカンファレンスはレベルが違う、という話を聞き参加することにしました。私だけでは、なかなかFacultyの間でのネットワークを作ることができないので、森さんにご一緒に参加していただきました。屋代も1年生ながら大活躍。宮地さんはエンジニアとしての聖地であるシリコンバレーにすっかり見入ったようです。Chong Moon Leeさんと初めてお会いしたのこの回でした。次の年のREE ASIA 2007へ向けて、我々もご一緒に手伝うためのきっかけ作りの場でした。

REE USA 2006: http://ree.stanford.edu/archives/archive06/usa/index.html


[23] Idea to Product International Competition (2006年11月8(水)-13日(月))

前年に引き続き、Idea to Productへの参画。今年はSIVからは音力発電を送りこみました。今までは、慶應はアジア大会で勝ち残ったら世界大会@Austinに参加するという立場だったのですが、前年の浮津君たちの活躍のお陰で、慶應は世界大会に直接招待いただけるようになりました。

この年も速水君は、見事部門3位を獲得。他の大学のfacultyからも「慶應は毎年すごい案件を沢山出してくる。来年も楽しみだ。」と声をかけていただいて、すっかり僕らもプレゼンスを出せるようになりました。

廣川さんにも一緒に動向していただいて、インキュベーションの海外での状況をご一緒に目の当たりにして、思うところが多々あったようです。


[24] Global CONNECT Annual Meeting (2006年12月5日(火)-10日(日))

前年の台北に引き続きGlobal CONNECTのAnnual Meetingに、樺澤さんと二人で参加しました。トロントということで、本当に寒くて大変でした。カンファレンスの内容としては、どうしてもカナダローカルの話が多く、なかなか得るものを探すのが大変だった、というのが正直なところです。


[25] Hawaii (旅行) (2006年12月26日(火)-2007年1月4日(木))

家族旅行でハワイに行きました。ちょうどこのときに、田中さんも家族旅行でハワイにきていて、二人で夜一緒に抜け出して、ハワイのビーチのバーで、今後の夢について語ったのは良い思い出です。結局、ハワイにまで行って、仕事の話をしているということで、二人ともかなりWorkholicですが。。


[26] REE ASIA 2007事前打ち合わせ Seoul (2007年2月21日(水)-23日(金))

前年のREE USA 2006で、韓国にて開催されるREE ASIA 2007の運営をお手伝いする約束をしたということで、森さんはAdvisory Boardとして、私は実行委員として、事前打ち合わせの会議に参加しました。今まではただ参加するだけだったカンファレンスの運営に主体的に参加して、中身を考えることができたのは貴重な経験でした。


[27] MIT $100K GSW @Trondheim, Norway (2007年3月25日(日)-30日(金))

ケンブリッジ、アブダビと参加していたMIT $100K Global Startup Workshop。今回はノルウェイトロンハイムという田舎町での開催でした。コペンハーゲンで乗り継ぎ、トロンハイムについたとき。本当に小さな空港で田舎というか地の果てにきたな、という状況でした。

KBC実行委員会から原田君、屋代君、長尾さんが参加しました。私はグローバル連携のパネルのパネリストとして参加。屋代も1年生ながらコンテストのITの活用のパネリストを担ってがんばっていました。SIVもすっかり、GSWではコアメンバーとして、そのノウハウを発表。存在感を増すようになりました。


Sustainabilityへ向けた6年目

[28] シリコンバレー 開所式視察 (2007年4月24日(火)-29日(日))

SIV海外展開としてシリコンバレーに拠点を作ることができないか、ということを考えていたんですが、ちょうどその頃、東北大学シリコンバレーオフィスを開設するにあたっての開所式を開催するということをお聞きし、これは良いチャンス、ということで土壇場で渡米し、参加してきました。

シリコンバレーオフィスは、研究のリエゾン機能としては極めて重要なんですが、実際にeffectiveな活動を行うのは決して簡単なことではない、ということを痛感しました。


[29] REE ASIA 2007 @Seoul (2007年6月19日(火)-24日(日)

いよいよ、REE ASIA 2007が韓国のソウルで開催されました。SIVからは私、森さん、樺澤さん、守屋君、そしてゲストとして國領先生にもいらしていただきました。

私がセッションのチェアをやったり、樺澤さんがStatus Reportを発表したり、國領先生には最後のパネルでコーディネータをしていただいたり、すっかりSIVのプレゼンスを示せるようになった場でした。ずっと、参加し続けているものの、存在感を出せなかっただけでに、私としては感慨深いものがありました。

REE ASIA 2007: http://ree.stanford.edu/asia/


[30] Global TiC 2007 (2007年7月23日(月)-29日(日))

過去2年と同様に、今年もGlobal TiCにご招待いただきました。今回私はパネルのモデレーター+コンテストの審査員としての参加。新たにSIVからも関山君とクマール君にコンテストの参加者として参加してもらいました。昨年同様、KBCの学生もコンテストの視察に参加。


[31] Hawaii (旅行) (2007年8月26日(日)-31日(金))

家族旅行で、ハワイのマウイ島で1週間過ごしました。久々の休息で本を読むなどのんびりと過ごしましたが、途中風邪をひいてしまって。。。。マウイ島の山頂に行き、日の出を見たのは良い思い出です。


[32] MECシリコンバレー出張 (2007年10月2日(火)-7日(日))

三菱地所のインキュベーションの仕事を週1日程度お手伝いするようになり、インキュベーションのグローバルネットワークつくりを担当しています。その最初の仕事ということで、サンディエゴのCONNECTとつないだり、シリコンバレーの各所をまわった調査をしました。


[33] REE USA 2007 + Fellows Program (2007年10月18日(金)-28日(日))

Stanford Technology Venture Program (STVP)が主催するREE USAは周年。これを記念し、世界の大学の学生を集めたアントレプレナー育成を担うFellows Programが開始されました。SIVからは武石君が参加。私はfaculty advisorとして参加しました。電気自動車のビジネスプランをみんなで作り、その合間でグーグルやIDEO見学などが盛り込まれてしました。その後そのままREE USA 2007に参加しました。

http://ree.stanford.edu/archives/archive07/usa/index.html


[34] Global CONNECT Annual Meeting (2007年12月11日(火)-16日(日))

10月にSan Diegoに訪問した際に、日本創生ビレッジのモデルをGlobal CONNECTのAnnual Meetingで紹介することに。私はパネリストとして参加しました。SIVからは、宮地さんや樺澤さんも参加。カンファレンス終了後は、ケンブリッジ大学の視察に行きました。


[35] MIT Global Startup Workshop 2008 @Mardird, Spain (2008年3月25日(火)-30日(日))

記念すべき最後の出張は、スペインのマドリッドで開催されたMIT Global Startup Workshopに参加しました。SIVからは、高田君と樺澤さんが参加しました。私はおかげ様で、Star Alliance Gold Memberになれたので、今回の出張からラウンジ使い放題。かなり快適な出張になりました。