大空に駆ける想い
縁あって、安辺浩さんの伝記である以下の2冊を読みました。
- 作者: 前間孝則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/06/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 前間孝則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/06/30
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この本の主人公の安辺浩氏は、朝日新聞主催の日本からヨーロッパまでの訪欧飛行のパイロットをつとめた人でした。「初風」の操縦士として、1925年7月25日代々木練兵場を出発し、シベリア各地を経由し、8月23日にモスクワに到着し、その後ベルリン、パリ、ロンドン、ローマを訪問飛行したそうです。総飛行距離17400kmあまりの飛行とのこと。色々なご縁があるのですが、何より最終訪問地がローマというのには強いご縁を感じました。
当時の感覚からすれば、日本から欧州に旅行に行くというのは、今でいえば、火星に旅行に行くくらいの感覚なのかも、と思います。このチャレンジはまさにある種のアントレプレナーシップなのだろうと思います。
僕自身は、航空会社に勤める家族に育ったお陰で、子供の頃から世界中を旅する機会に恵まれました。恐らく、10歳くらいの年齢の時点で既に、普通の日本人が生涯で旅行する以上の旅行をしていたのではないかと思います。32歳の今や、恐らく全人類の中でも少なくとも上位10%には入るくらい世界を旅しているように思います。そして、その経験は間違いなく、自分自身のグローバル感覚に役立っているように思います。世界の色々な空港への親近感は間違いなく子供の頃に養われたものでしょう。
この2冊本は、自分がどのようにグローバル感覚とアントレプレナーシップを養うきっかけができたか、ということを考え直す良いきっかけとなる2冊でした。それに加えて、やっぱり自分がなぜ飛行機や空港(出国ゲート直前の別れる場所を除く)が好きなのか、ってのも色々と改めて考えさせられるものがあります。
ところで、映画「紅の豚」は子供の頃より大人になってから観た方が楽しい映画らしいです。僕、子供の頃に見て、いまいちだなぁと思ったままだったので久々に見直してみようかなと思います。