Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

日本語っていいな -相田みつをの「道」を読んで-


この間の日曜日に、米国在住の上の叔母からお祝いに、相田みつをの「道」という詩の書かれたクリアファイルをもらいました。相田みつをが、詩を書いているというのは知っていたけれども、そして祖母が好きで本が部屋にあったような記憶はあったものの、詩そのものをじっくり見たのは初めてでした。

そのクリアファイルに書かれていた詩があまりにも自分の心境にぴったりでした。自分が思っていることを理解して、そのときどきに励ます言葉を、直接言葉で伝えるのではなく、「形あるプレゼントの背後にメッセージのある贈り物」っていいな、と思いました。

相田みつを 「道」


長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければ
ならぬ道
というものがあるんだな


そんなときはその道を
だまって歩くことだな
愚痴や弱音を吐かないでな


黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ


そしてなあ その時なんだよ
人間としての いのちの
根がふかくなるのは


ところでこのクリアファイルには、英訳の詩も載ってました。でも、英語では日本語での詩のようなニュアンスは全く伝わらない。言語というのは、根源的には翻訳不可能なものです。最近僕は議論はほとんど英語でばっかりしているし、英語の方が言語として好きなんだけれども、この贈り物をもらったときは、久々に日本語を理解することができて良かったな、と思った瞬間でした。

the way

somewhere in our long life
there is a path
that we have to take however hard we try to avoid
at that time, all one can do is remain silent and walk the path
neither complaining nor whining
walk without saying anything
just remain silent
and never show your tears
it is then,
as human beings,
that the roots of our souls grow deeper


この時期色々な方々から贈り物をもらうのですが、海外生活の長い叔母からもらったこの「日本語の詩」は、最もうれしいと思った贈り物の一つでした。