Science, Technology, and Entrepreneurship

政策研究大学院大学助教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2008年度の授業はますますパワーアップします


そろそろ来年度の準備が始まる時期です。例年であれば、この時期は来年度のSIVのプロポーザル、会員営業に飛び回っていて、来年度研究費がきちんと集まるかどうか、どきどきしながら過ごしている時期です。でも今年はおかげ様で、そういった来年度のことを心配しなくて良い分、極めて精神的には楽な状況です。

さて、私SIVの事務局長は退任しますが、今まで担当していた「アントレプレナー概論1」、「アントレプレナー概論2」については、来年度1年間は環境情報学部の非常勤講師として、引き続き授業を担当する予定です。この授業はDNPさんからの寄付講座ということで、毎年年度末にシラバスを先方に提出し、継続するかどうかをご検討いただいています。という訳で、来年度へ向けたシラバスを書いてみました。何気に、こんなに早くここまで細かい授業計画を立てられたのは初めてです。過去の蓄積やノウハウが活かされている感じです。

アントレプレナー概論1: http://www.kanetaka-maki.org/entrepreneurship1%3A2008
アントレプレナー概論2: http://www.kanetaka-maki.org/entrepreneurship2%3A2008


さて、この「アントレプレナー概論1」と「アントレプレナー概論2」は毎年シラバスを大幅に書き換えて、常に新しいものをチャレンジしようとがんばっています。今年のポリシーはこんな感じです。

アントレプレナー概論1
  • 今までは授業の大半がゲストスピーカーで構成され、「Web2.0」や「SFCの先端性」をテーマに、学生に生の起業家にふれてもらう場を多く作っていました。今年はその構成を減らし、半分くらいをケース・ディスカッションにあてることにします。私がSFC外に出ても、その内容が授業で使えるような教材をなるべく増やしたい、という意図もあります。
  • 今までは、"Entrepreneurship"のみがテーマでしたが、今年から"Innovation"や"Creativity"もテーマの一部に入れることにしました。そのテーマを扱うような授業もデザイン中です。
  • 100人以上の履修者のいる授業でワークショップにチャレンジします。Stanfordにて学んだ「トランプタワー」と「プロトタイピング」のワークショップを行います。
  • DNPとの連携を深めるプラットフォームにするために、DNPからのゲストスピーカーの比率を若干増やすことにしました。
  • 補講の形で土曜日に、DNPのオフィスに伺って、大企業における新事業創造について学ぶ場を作ろうと思います。
  • 最終課題としてグループ形式で、あるオブジェクトの価値をあげる提案をするコンテスト、"Innovation Challenge"を行おうと思います。
  • ビジネスアイディアコンテストとの連携は、ニーズがあれば、オプションで加点するなど、今後検討していこうと思っています。
  • 今までやろうと思いながら実現できていませんでしたが、今年ははじめて試験もやってみようと思います。「Entrepreneurship」の試験なので、相当Innovativeな問題を考えなくては、と思っています。
アントレプレナー概論2
  • 2007年度の授業で、内容的にはそこそこの完成度になったと思っています。従って、今回は内容的には前年度のものを踏襲します。ただし、個人個人のビジネスプランを書く形式だと、自分のテーマがない学生が履修することができず、人数も少なくなってしまいます。そこで今回は、DNPからシーズを持ち込んでいただいて、グループワーク形式でビジネスプランを作る、という構成に変えようと思います。
  • 一昨年行って評判の良かった授業履修者のビジネスプランブラッシュアップ合宿を今回は復活させようと思っています。
  • 半年間で獲得した人脈数を加点する"Networking Point"も残す予定ですが、今までよりも出席重視の授業にしようと思います。
  • 課題に新たに"Failure Resume"を作る、というものを入れました。Resumeといえば、日本で言うところの履歴書。本来であれば、自分の実績をまとめるものです。ですが、この課題では、あなたか今までやってきた失敗をまとめる、というものです。失敗から学ぶ、という意味でもすごく大事ですし、履修者同士のIcebreakingにも良いのではないか、と思っています。
  • 最終課題はビジネスプランの提出ですが、コンテストとの連携については、ニーズがあるかどうかを含めて、現在検討中です。