イノベーション
7月16日から18日までの間、シリコンバレーにて開催されたGlobal Innovation Summit 2012に参加してきました。このイベントの主催者であるGreg Horowittとは、僕が慶應時代から様々な形で交流してきた仲で、今回のイベントにぜひ参加するように、何度も声をか…
こちらに来てから、日本からのゲストの方がいらした際に、交流会などを開いていたのですが、だんだんコミュニティとして大きくなってきたので、最近はc.japanという名前をつけて活動しています。過去の交流会の様子をまとまたファンページをFacebook上に作り…
もう7年くらいのつきあいになる友人Greg Horowittが本を書きました。"Rainforest"というタイトルで、シリコンバレーをはじめ世界のいくつかの地域でなぜイノベーションが成り立っているのかを分析した本です。実務と理論のバランスも良く、イノベーションに…
大学発ベンチャー業界では、「コネクト」は、地域イノベーションの成功事例として極めて有名です。一方でUCSDにいる日本人留学生の人と話していると、イノベーションやアントレプレナーシップに興味ある人ですら、ほとんどの人がその存在を知りません。コネ…
私は6年間、慶應義塾大学の大学発ベンチャー支援インフラの設計と運用に携わってきましたが、最近大学発ベンチャー支援インフラの意義が薄れつつあるように思います。これは、大学がこれからのイノベーションを促進するために提供するべきインフラが大きく…
HBSのPisano教授による論文。昔読んだ「サイエンスビジネス」の内容とほぼ同じだが、HBRの論文形式でまとまっているので、英語で読み直してみました。 Pisano, G. P. “Can Science Be a Business?”, Harvard Business Review, October 2006 バイオテクノロジ…
指導教員から読むように薦められたHavard Business REviewの論文。まだ日本の製品開発力が注目されていた頃の話。正直2010年代にアメリカにいるものにとって、日本がこんなに注目されていたことがあったんだ、ということに驚きでした。この時代に米国で研究…
続いて、Zucker女史のサイエンスの商業化における日米の比較研究。日本側の分析手法にはまだまだ課題があるように思いましたが、イノベーション分野の日米の比較研究ということで大変参考になります。Zucker L. G. and Darby M.R. “Capturing Technological …
引き続いて最近読んだ論文。サイエンス産業のイノベーションで著名なZucker女史の論文について、計量分析の手法と共にかなり深く読み込んでみました。 Zucker L. G., Darby M.R, and Brewer M. B., “Intellectual Human Capital and the Birth of US Biotech…
最近こちらでは、サイエンスの商業化を促進するための制度設計をおいかけています。面白い論文を見つけたので紹介します。英語の論文は、英語ではなく日本語で説明しようとすると、より理解が深まります(英語で論文を読むと、細かいニュアンスなどを読み飛ば…
私のところに新事業創造に関する相談にいらっしゃる方も多いですが、そういう方にお勧めの本をリストにしておこうと思います。このあたりの本を読んでいただくと、私が話したいような話は大体網羅されているかなと思います。 完全網羅 起業成功マニュアル作…
渡米してから、少しづつ研究の骨格が進みつつあります。もともと渡米してやりたかったtranslational researchの研究について、UCSD内のCTRI (Clinical and Translational Research Institute)と相談しながら、研究プロポーザルをまとめました。このプロポー…
日本にいる頃からずっと連携をとっていたカリフォルニア大学サンディエゴ校に拠点を置くGlobal CONNECTのAdvisorになりました。Global CONNECTは世界中のインキュベータ組織をつなぐための組織。慶應義塾大学は日本からの最初の会員、日本創生ビレッジは2番…
サンディエゴに来てからの7人目のゲストは、立命館大学の樋原さんでした。樋原さんは、コロンビアでPh.Dをとり、その後北米で教鞭をとった後、現在立命館大学の経営学部にいらっしゃいます。私が留学するにあたっても、色々とご相談にのっていただいた方の…
サンディエゴに引っ越してから6人目のゲストは、大阪でイノベーションに携わる高岸さんでした。西海岸を回っている中で、わざわざサンディエゴにもいらして下さいました。高岸さんとの出会いは、私が昔兼職していた前職の一つ(表現がややこしい)で、大阪のイ…
サンディエゴに引っ越してから5人目のゲストは谷川徹さんでした。谷川さんは九州大学の教授で、1月にキックオフイベントのあった、九州大学ロバートファン・アントレプレナーシップセンターの所長にも就任なさいました。 僕と谷川さんの出会いは2004年7月…
イノベーションを誘発するためのファイナンス、特にベンチャーキャピタルを中心とするエクイティファイナンスですが、この分野について学ぶお勧めの本をご紹介します。でも、本当はイノベーションを誘発するためのファイナンスは、ベンチャーキャピタルモデ…
地域イノベーションを学ぶにあたってお勧めの本、ということを良く聞かれるので、ブログにまとめておこうと思います。ちなみにUCSDで、地域イノベーションの授業を担当しているCONNECTのfounderであるProf. Mary Walshokも同じ本を授業の教材として使ってい…
来る3月3日に、慶應義塾大学のKBC実行委員会による、KBC Value Creation Linkが開催されます。このイベント、登壇者がすごい。國領さん、石倉さん、北城さん、中村さん、石黒さん他、日本のイノベーションを牽引する人たちが、六本木のアカデミーヒルズ40に…
黒川清さんがサンディエゴに学会でいらしているとのことで、こちらにいる「日本×イノベーション」のメンバーとの懇親会を開催させていただきました。 (黒川さんのブログ) まず感想から。 黒川さんの根幹となるメッセージはいつもと同じで「グローバルに勝負…
こちらに交換留学で来ている学部生から、「イノベーション × サイエンス × 大学」あたりの領域を学ぶために良い本はないかと聞かれたので、こちらに持ってきている日本語の本を貸しました。このリスト、良く考えたら、多くの人にお役に立つと思うので、ブロ…
私が在籍しているRady School of Managementは、イノベーションという観点からもいくつか優れたプログラムを持っています。Radyは、UCSDの中でもその大学発イノベーションを推進する役割を期待されています。ここではそれらのプログラムを簡単にご紹介しよう…
私がなぜカリフォルニア大学サンディエゴ校 (University of California, San Diego UCSD)で研究を続けたいと思ったのか、という質問を良く受けます。その答えは、サンディエゴが持つ、地域イノベーションの中に身を置いて研究を続けたいと思ったというのが最…
11月頃に"プレートにこめられたPhilanthoropistの思い"というエントリを書きました。簡単に抜粋すると以下の通りです。 私が色々な大学にいって必ずすることの一つに、建物のプレートを見るというものがあります。日本の大学ではまだそこまで多くないですが…
世界中には様々なMBAがありますが、個々に特色があります。その中でも私がPh.D Programに在籍しているカリフォルニア大学サンディエゴ校のRady School of Managementは、イノベーションにフォーカスしています。カリキュラムとしては、MBAの基礎科目は一通り…
私が色々な大学にいって必ずすることの一つに、建物のプレートを見るというものがあります。日本の大学ではまだそこまで多くないですが、世界の大学では、寄付を受けて建物を建てるかわりに、建物名に個人名や企業名をつけているところが少なくありません。…
僕がSan Diegoにご縁を持つようになったのは、UC San Diegoが立ち上げたCONNECTというインキュベーションプログラムに興味を持ったからでした。CONNECTプログラムは、世界的にも地域イノベーションの成功モデルとして有名です。2003年2月に最初に訪問して以…