Science, Technology, and Entrepreneurship

早稲田ビジネススクール准教授。研究分野である、「科学技術とアントレプレナーシップ」に関することを中心に、日常生活で考えたことをお届けします。

2011-01-01から1年間の記事一覧

進化し続けるKBC -KBC Value Creation Link-

来る3月3日に、慶應義塾大学のKBC実行委員会による、KBC Value Creation Linkが開催されます。このイベント、登壇者がすごい。國領さん、石倉さん、北城さん、中村さん、石黒さん他、日本のイノベーションを牽引する人たちが、六本木のアカデミーヒルズ40に…

ファイナンスに強くなろう

こちらに来て感じるのが、僕は経営学の分野でも圧倒的にファイナンスの知識が弱いということです。基礎からしっかり学ぼうと思い、どんな教科書が良いかを何人かに聞いたところ、以下の4冊を全員から薦められたので、この4冊を兎原君にサンディエゴまで持…

「時には昔の話を」をしたくなるサンディエゴライフを送ろう

サンディエゴに住むようになってから4人目のゲストは、莵原君でした。莵原君とはSFC中高の「購買のおばちゃん」の紹介で知り合いました。最初にあったのは2年前くらいでしょうか。莵原君は、資産運用の経験、ファイナンス・統計・確率の知識など、僕が持っ…

黒川清さん、San Diego来訪

黒川清さんがサンディエゴに学会でいらしているとのことで、こちらにいる「日本×イノベーション」のメンバーとの懇親会を開催させていただきました。 (黒川さんのブログ) まず感想から。 黒川さんの根幹となるメッセージはいつもと同じで「グローバルに勝負…

「イノベーション × サイエンス × 大学」入門

こちらに交換留学で来ている学部生から、「イノベーション × サイエンス × 大学」あたりの領域を学ぶために良い本はないかと聞かれたので、こちらに持ってきている日本語の本を貸しました。このリスト、良く考えたら、多くの人にお役に立つと思うので、ブロ…

渡米からちょうど半年がたちました

早いもので今日で渡米してから半年です。やっぱり違う国に住むことは出張してた頃の感覚とは全く違って戸惑うことも多く、またPh.Dは文字通りアメリカ社会での自分のポジションを作り上げていくためのreputationとfavor bankのマネジメントというところもあ…

助手に成り立ての頃のことを、SFC中高同窓会メルマガ寄稿を読んで思い出す

こっぺのブログを読んで、自分が今考えていることをオープンに文章にしておくことって大切だなと改めて思ったりしました。10年後、20年後に振り返ったときに、自分の原点を振り返る貴重がマイルストーンになるから。 ところでこのこっぺの投稿を観ていて、ふ…

アメリカまで持ってきてもらった研究関連の本

花崎が渡米する際に、こちらで研究関連で知識を深めたいと思っている分野の教科書的本を持ってきてもらいました。何となく欲しい本をリスト化して、amazonで購入し、花崎の自宅に届くようにしたのですが。いざ頼んでみたらかなりの量に。こんなに沢山の本を…

懐かしさがこみ上げる3日間

サンディエゴに来てから3人目のゲストは、花崎でした。修論終わってから来週の就職までの短い時間の中で、忙しい中やくりりをして遊びにきてくれました。花崎は、僕にとってはSFCのインキュベーション活動においても、SFC中高同窓会においても、色々な意味…

「紅の豚」を観て -「今でも同じように見果てぬ夢を描いて 走りつづけている」ということ

こちらで、映画「紅の豚」は大人になってから観ると全然楽しさが違うから、と薦められたので、観てみたのですが、これ名作ですね。中学3年生のときに以来、17年ぶりでした。 紅の豚 [DVD]出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント発売…

IKEAでアームチェア買いました

日々の生活があまりにも、文献を読む量が多く、如何に部屋で文献を読むことに集中できるかを考えて、もっともリラックスしながら本を読めそうなアームチェアを買いました。色々とウェブで調べて、結局気にいったものをIKEA(これをアイケアと読んでしまうとこ…

元祖「だから学生は嫌われる20の理由」のご紹介と「グローバル社会版」の予告

ひょんなことから、僕が2003年に作った「だから学生は嫌われる20の理由」は意外とネットで未だに密かな人気を集めていることを知りました。つい最近では以下のブログにとりあげていただきました。僕が書いたものより遥かに詳しく解説されています。 「だから…

大空に駆ける想い

縁あって、安辺浩さんの伝記である以下の2冊を読みました。 朝日新聞訪欧大飛行 -大正ロマン冒険飛行時代の男たち 上作者: 前間孝則出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 朝日新聞訪欧大飛行 -大正…

「便りがないのは良い知らせ」をインターネット時代にどう実現するか

昨年夏の壮行会でも申し上げたのですが、今回の渡米で自分自身のaffiliationをどれだけ再構築できるか、というのは自分自身の今後にとって極めて重要な試練だと思っています。私は結果的に、学生・教員合わせて随分長い期間、慶應義塾にいて、私の持つ人脈が…

Winter Quarter 2010-2011の授業

2学期目の授業が始まりました。今期の授業は以下の通りです。先学期の授業で、課題が多くなりすぎて、一つ一つの文献をじっくり読みこなすことができなくなったため、今期は何よりもまず必修科目に専念しようと思います。その上で余裕のある時間に自分が勉…

Rady School of Managementのイノベーションプログラム

私が在籍しているRady School of Managementは、イノベーションという観点からもいくつか優れたプログラムを持っています。Radyは、UCSDの中でもその大学発イノベーションを推進する役割を期待されています。ここではそれらのプログラムを簡単にご紹介しよう…

サンディエゴのイノベーション・クラスター

私がなぜカリフォルニア大学サンディエゴ校 (University of California, San Diego UCSD)で研究を続けたいと思ったのか、という質問を良く受けます。その答えは、サンディエゴが持つ、地域イノベーションの中に身を置いて研究を続けたいと思ったというのが最…

Philanthropistから紡がれた物語の次への一歩

11月頃に"プレートにこめられたPhilanthoropistの思い"というエントリを書きました。簡単に抜粋すると以下の通りです。 私が色々な大学にいって必ずすることの一つに、建物のプレートを見るというものがあります。日本の大学ではまだそこまで多くないですが…

読書ノートを新システムに移行しました

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが私は2009年1月から丸2年間Amazonのシステムを使って読んだ本のリストをつけていました。そのリストは以下にあります。http://astore.amazon.co.jp/kanetakmakibl-22 ただ色々な読書ノートのツールを見ている中でもっ…

"Don't Trust Over Thirty" +3

1月6日を持って、33歳になってしまいました。20代に仕事していた頃は、"Don't trust over thirty."といいながら、未熟ながらも若いパワーで何ができるかを必死に模索し続けた期間でした。そして早くも、30歳を迎えてから3年もたってしまいました。30代は20代…

行動経済学関連で読んだ論文

先学期聴講した行動経済学の授業で読んだ論文で、自分の研究と関係ありそうだと思ったものを抜粋しました。簡単にメモをつけていますが、論文一つひとつを深く読み込めていないので、内容はやや自信がありません。またもう少し時間がとれるときに、しっかり…

新しい名刺 -Fiat Lux-

そういえば、こちらに来てからの名刺をご紹介していなかったように思います。カリフォルニア大学サンディエゴ校バージョンの名刺ができました。今回は英語のみの名刺です。当たり前だけど。多くの皆様との出会いを楽しみにしつつ。日本では結局あんまり多く…

イノベーションに興味を持つ人のためのMBA - Rady School of Management -

世界中には様々なMBAがありますが、個々に特色があります。その中でも私がPh.D Programに在籍しているカリフォルニア大学サンディエゴ校のRady School of Managementは、イノベーションにフォーカスしています。カリキュラムとしては、MBAの基礎科目は一通り…

あけましておめでとうございます

2011年を迎えました。あけましておめでとうございます。厳密に言うとサンディエゴはまだ12月31日ですが。皆様にとって、2011年が素晴らしい1年でありますように。私事ではありますが、昨年祖母が他界したため、この年始は喪中にあたりますので、年賀状等の新…